そろそろ投資を始めたいけど、
最初は何から始めたらいいんだろう?
証券口座は作ったけど、
ほったらかしになっている。。
このように、
投資を始めたいけど始めることができていない方いらっしゃると思います。
そんな方へ向けて元証券マンの目線で、
投資初心者は何から始めるべきなのか解説します。
簡単に言っておくとステップは以下のたった3つ。
- 証券口座を開設(NISA口座も同時に)
- 投資を始める目的を確認する
- 新NISAのつみたて枠で米国株に投資
勉強するのはつみたて投資を始めた後でいいです。
この記事を読めば、
すぐに投資を始めることができますのでぜひ読んでください。
1.投資初心者は何から始めるべきか?
投資初心者はまずやるべきことが冒頭で伝えたように3つあります。
- 証券口座を開設(NISA口座も同時に)
- 投資を始める目的を確認する
- 新NISAのつみたて枠で米国株に投資
投資はもっといろんな種類があるし、
先に勉強した方が良いんじゃないですか?
確かに各人に合った投資商品は様々ですし、
私も資産をコンサルする際は、
その方とお話しする中でぴったりな物を紹介します。
また、自分自身で投資の勉強をするのはとても大事なことです。
しかし、
最初からあれこれ考えすぎると投資は始められません。
だから、最初は誰でも通るべき道から始めて、
- 他の投資商品を知る
- 投資の勉強をする
- 資産全体のバランスを考える
こういったことは後回しで大丈夫です。
まずはこの記事を読んで、
スタートダッシュを決めましょう!
1.1.証券口座を開設
まずは証券口座を開設するところからスタートです。
忘れたらいけないのが同時に「NISA口座」も開くこと。
既に証券口座を持っている方はこの章は飛ばしてください。
銀行でNISAを作ったらダメなの?
ダメとまではいわないですが、
銀行より証券会社の方が絶対に良いです。
なぜなら、銀行で投資を進めようとすると
今後の選択肢を狭めることになるからです。
銀行では株や債券という証券会社特有の商品は買えず、
買える商品の種類も少ないです。
証券会社で口座開設した方がメリットが多いので、
証券会社で口座を作りましょう!
どうやって証券会社を選んだら良いか分からない!
という方は以下の記事を参考にしてください。
⇒証券会社はどこがおすすめ?対面証券VSネット証券5本勝負
もし既にネット証券で口座を作ることを決めているという場合は
- SBI証券⇒SBI証券で 口座開設
- 楽天証券⇒楽天証券
のどちらかの口座をとりあえず作っておけば間違いないです。
投資は早く始めれば始めるほど有利です。
証券会社を迷っている間に投資熱が冷めてしまうというのはよくあるので、
有名どころを今すぐに開設することをオススメします。
1.2.投資を始める目的を確認する
証券口座の準備が完了したら、
次は投資を始める目的を確認しましょう。
漠然と将来のためにお金を増やしたいだけで、
具体的な目的はありません!
そういう方がほとんどだと思いますので、
- 漠然と将来のためにお金を増やしたい人
- 具体的な目的がある人
に分けて説明します。
①漠然と将来のためにお金を増やしたい人
投資初心者で投資は何から始めるべきなのかな?
と迷っている方の大多数はこちらに当てはまるはずです。
その何となくの目的を言語化しておきます。
大事なのは
- なぜ
- いつまで
です。
なぜ投資をするのか?
⇒「お金を増やしたいから」
いつまでに増やしたいのか?
⇒将来や老後に備えて「10年・20年先の将来までに」
つまり、
投資する目的=10年・20年後を目安にお金を増やす
が前提となるわけです。
こんなこと確認して何になるんですか?
この当たり前のことを最初に確認しておくことで、
途中で投資をやめてしまうという過ちを犯すリスクがぐっと下がります。
次の章で説明するつみたて投資は、
投資初心者の方が始めるのに一番ふさわしい投資方法ですが、
長期投資を前提としています
- 調子が良いときはお金が増える
- 調子が悪いときはお金が減る
を繰り返しながら、長期で見るとお金が増えていくという方法です。
だから、
一時的には様々な原因で大きく減ってしまう可能性があります。
そんな時、
この10年・20年後を目安にお金を増やすという目的をしっかり理解していないと
恐怖や気の迷いから短い期間で売ってしまうことになります。
例としては
- 大きな事例で言えばコロナショック
- 中くらいの事例で言えば2024年8月の相場の下落
どちらも結局戻りましたが、
その時パニックに陥って売ってしまった人は一定数いました。
こんな時に先ほどの
投資する目的=10年・20年後を目安にお金を増やす
これをしっかり理解していれば、
長期目線だし怖くても売らない。
過去何回も起きてきた普通のことなんだ!
とどっしり構えて持ち続けることができます。
②具体的な目的がある人
投資は初心者だが具体的に目的がある方
も一部いらっしゃると思います。
- どこどこの会社を応援したい
- リスクを取ってでも短期で利益を出したい
- 老後だからのんびり株式投資したい
などなど。
そんな方はステップ3に進まず、
ご自身の目的に合わせて投資するようにしてください。
投資方法はその目的に合わせて変えるべきなので、
ここで1つの答えを出すことはできませんが、
他の記事で投資商品や投資手法について解説していますので、
良かったらそちらを参考にしてみてください。
⇒【元証券マン監修】ハイリスク・ハイリターンな投資5選
⇒FXが胡散臭いと感じるあなたへ-その理由と元証券マンの評価
1.3.新NISAのつみたて枠で米国株に投資
- 証券口座(とNISA口座)を開く
- 10年・20年後を目安にお金を増やすという目的を理解
この2つが終わった後は、
新NISAのつみたて枠で米国株に投資しましょう。
ポイントは以下の3つです。
- 新NISA
- つみたて
- 米国株
それぞれ解説します。
1.3.1.新NISA
新NISAはほとんどの方が聞いたことはあると思います。
2024年から始まった制度で、下の図(金融庁から引用)が概要になります。
新NISAの大きな特徴は以下の2つです。
- 利益が非課税(普通より2割ほど増える)
- つみたて投資枠と成長投資枠の2種類がある
それぞれ説明します。
①利益が非課税
大きな特徴の1つは利益が非課税だということです。
新NISAの最大のメリットで、新NISAを使うべき一番の理由です。
元々証券投資には国が決めたルールで、
投資で儲けたお金には一律20.315%の税金がかけられます。
このルールのせいで、
仮に100万円買った株が200万円になったとしても、
税金で20万円超、国に持っていかれてしまいます。
しかし、
この20万円超を自分のものにできるのが新NISAです。
- 普通の口座は約80万円の利益
- NISA口座は100万円の利益
これだけでも相当な違いが生まれます。
②つみたて投資枠と成長投資枠の2種類がある
もう1つの大きな特徴は、
枠が2つに分かれているということです。
新NISAができる前はつみたてNISAとNISAに分かれていて、
どちらかしか利用できなかったんですが、
- つみたてNISA⇒つみたて投資枠
- NISA⇒成長投資枠
にそれぞれ名前を変えて、両方使えるようになりました。
つみたて投資枠と成長投資枠それぞれの特徴は以下の通りです。
つみたて投資枠の特徴
- 毎月同じ金額で買い続けるための投資枠
- 年間120万円、毎月10万円まで投資(購入)できる
- 金融庁のお墨付きのある投資信託に限定して投資できる
- ドルコスト平均法を利用してリスクをかなり抑えられる
成長投資枠の特徴
- 年間最大240万円を投資できる
- 買った金額が計1,200万円になるまでは枠を利用できる
- 株や投資信託など幅広く投資できる
- 一括投資することで複利の恩恵を受けることが出来る
それぞれ特徴があり、
合計購入金額1,800万円の組み合わせは自由です。
わざわざ購入と書いたのは、
値上がりは関係なく購入金額で限度が決まっているからです。
しかし、組み合わせは自由ではありますが、
投資初心者の方は今から説明する「つみたて」のみの利用をお勧めしています。
1.3.2.つみたて
つみたて
という投資方法は、
毎月同じ金額で同じ商品を買い続けるという投資方法です。
つみたての大事な点をまとめると
- 毎月買うのでまとまった資金が必要ない
- ドルコスト平均法を利用することでリスクが低い
- タイミングを考えなくていい
ドルコスト平均法とは、
商品を毎月同じ個数ではなく同じ金額で買うことによって
価格が高いときは少なく、安いときはたくさん買えるという手法です。
つみたての良さに関して詳しくはこちらの記事の1章で説明しています。
⇒【元証券マン監修】株や投資信託を買うべきタイミング3選
それに対して成長投資枠を使う場合は、
- まとまった金額の投資になる
- 選択肢が多い
- 投資するタイミングが大事
こういった理由から、
投資初心者にはあまり向いていません。
つみたて投資であれば、
タイミングを気にせず始められますし、
毎月無理なく投資に回せるので、
投資初心者が最初に活用するのは「つみたて投資枠」のみをオススメします。
毎月何円つみたてしたら良いの?
最初は5,000円くらいから始めたいです。
つみたてを最初は小さな金額で始めたい気持ちはすごく分かります。
投資初心者だと怖いですよね。
しかし、
10万円、もしくは自身が月に捻出できる最大
でつみたて投資することを強くオススメします。
なぜなら後で儲かった後に、
もっと金額を大きくしておけば良かった
という方がとても多いからです。
だからお金に余裕があるなら始めから大きな金額を勧めています。
貯金するお金があるなら、
最低限の現金を残して後はつみたてに全て回しましょう!
どうしても小さな金額が良いという方は、
投資しないよりは投資した方が良いので小さな金額でも始めてくださいね。
1.3.3.米国株
ここまでの内容で、
- 新NISAという制度を使う
- つみたてという投資法を使う
という内容は説明したので、
最後は投資先をどこにするかを考えます。
既に結論は書いていますが、
米国(アメリカ)中心に投資をしてください。
理由は単純に株価が上がる可能性が高いからです。
株価が上がりやすい理由は大きく2つあって、
1つ目の理由=米国の企業が国際的な競争力を持っているから
- グーグル
- アマゾン
- マイクロソフト
- エヌビディア
などなど。
米国には日本でもよく利用されているサービスや製品を作っている会社があり、
世界的に生活レベルで親しまれています。
こういった企業はその資本力を活かして今後も安定的な成長が見込まれ、
企業が成長するということは株価も上がります。
そういった企業の陰にまた新しい企業が生まれて、
国際的な企業に勝とうとしのぎを削っているのもいい点です。
2つ目の理由=米国では株の文化がしっかり確立している
もう1つは、
米国では「株価」という物が重視されているという点です。
日本にいると全く実感が湧きませんが、
米国は預貯金より投資している金額の方が多い株大国です。
だから、
国民も自分の資産を増やすために大統領やFRB*に株価の上昇を求めるので、
株価にしっかりプラスになるような政策をとらないといけません。
それによって、
株価は上昇を続けているという側面もあります。
※FRBについてはこちらの記事で詳しく書いています。
⇒【初心者向け】FOMCをわかりやすく解説
これらの理由から米国株は今後も値上がりが見込まれるため、
最初の投資先にするにはぴったりなのです。
実際に過去5年の米国の株価は以下の通りです。
NYダウ過去5年(TradingViewより引用)
具体的な商品は何が良いの?
「S&P500」か「オールカントリー」にぜひ投資しましょう。
- S&P500は米国100%
- オールカントリーは6割米国の先進国中心
上位の組み入れ銘柄はどちらも大差なく、
グーグルやアマゾン、マイクロソフトといった
米国の超優良企業を中心に投資することになります。
投資初心者が何から投資するのか始めるべきか考えるときに、
安心感、リターンともに満たすとてもふさわしい投資先です。
詳しくはこちらの記事でまとめています。
⇒【元証券マン】オールカントリーとは何かをかみ砕いて解説!S&P500との違いは?
個人的にはS&P500の方がオススメですが、半分ずつ投資するのも手です。
2.まとめ
投資初心者が最初は何から始めるべきなのか
を解説しました。
- 証券口座を開設(NISA口座も同時に)
- 投資を始める目的を確認する
- 新NISAのつみたて枠で米国株に投資
まずはここから始めましょう!
スタートできた後は
- 他の投資商品を知る
- 投資の勉強をする
- 資産全体のバランスを考える
こういったことにぜひ挑戦してみてください。
私のサイトでも解説していますので、
時間があれば読んでみてください。
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