今回は新しく投資を始めようと思っている方向けに、
「証券会社はどこがおすすめなのか?」についてまとめました。
結論は、
「対面証券」も「ネット証券」もそれぞれ良いところがあるので、
先入観を持たず、
自分に合う証券会社を見つけることが大事です!
この記事を読めば自分に合う証券会社を見つけることができますので、
ぜひ一読ください。
1.証券会社の分類
証券会社には大きく3種類あります。
- 大手証券会社(全国展開している証券会社)
⇒例:野村證券、大和証券、SMBC日興証券など - 中堅証券会社・地場証券(エリアや地域に根ざした証券会社)
⇒例:岡三証券、丸三証券など - ネット証券
⇒例:SBI証券、楽天証券、松井証券など
基本的にはこの3つに分類されます。
このうち、
- 1と2は店舗があり「人」に対応してもらえる対面証券
- 3はスマホ内で取引が完結するネット証券
と一般的に呼び、分けます。
対面証券とネット証券ではメリット・デメリットが大きく異なりますので、
証券会社がどこがいいのかを考えるためには、
まず対面証券とネット証券を比較する必要があります。
2.対面証券とネット証券ではどちらがおすすめ?
対面証券とネット証券
どちらがおすすめできるかを決めるために以下の5つの項目で比べます。
- 手数料
- コンサルティング
- お手軽さ
- 金融商品の多さ
- その他のサービスの豊富さ
2.1.手数料で比較
どれだけ手数料を払わなくていいかを比べます。
手数料とは、投資をする際に証券会社に対して支払う報酬のことです。
- 商品を購入した時
- 商品を持っている間ずっとかかるもの
など投資をする際には様々な手数料がかかります。
もちろん、手数料は少ない方がいいですよね。
この項目の勝者は、ネット証券です!!
1問目はネット証券の代名詞ですね。
対面証券では例えば以下のような手数料がかかります。
- 株式の売買手数料:1%
- 投資信託の購入時手数料:3%
これに対し、ネット証券は両方0のところが多いです。
対面証券会社ではコンサルを受けられる分、
人件費が発生するので、様々な手数料が高めに設定されています。
2.2.コンサルティングで比較
投資の相談がどれくらいできるかを比べます。
投資に関して、
相談しながらできるのは大きなメリットです。
最終判断は自分でしなければいけませんが、
1人でするよりも安心して投資をすることができます
この項目の勝者は、対面証券です!!
1つ目の質問と逆で、
こちらは対面証券の代名詞とも呼べる部分です。
- 相場が今どうなのか?
- 金利の見通しは?
- 〇〇の株価はいくらくらいか?
- オススメの株は何か?
対面証券では幅広い質問ができます。
そのために高い手数料を払っているわけです。
ネット証券でもチャットで質問できたりや動画で勉強できたりはしますが、
流石に対面証券ほどではありません。
投資に関してプロのコンサルティングを受けられるというのが「対面証券」の強みです。
2.3.お手軽さで比較
いろいろな手続きや取引がお手軽にできるかを比べます。
投資を始めようと思っているとき、
口座開設などの手続き関係が簡単な方が始めやすいですよね。
また、会社員などの忙しい方からすると「お手軽さ」は大事なポイントです。
この項目の勝者は、ネット証券です!
ネット証券はスマホで全てが完結するため、
「お手軽さ」という点ではかなり有利です。
表示される案内に沿って進んでいけばだいたいのことは簡単にできるので、
自分の好きなタイミングで手続き・取引を行うことができます。
ただし、対面証券の方がお手軽と呼べる点もあります。
それは「担当者に聞けば教えてくれるので自分で調べる必要がない」という点です。
自分でスマホで調べたり注文したりするのが好きではなくて、
電話の方が好きという方は、
わからない点があれば担当者に聞いてその場で解決するため、
むしろお手軽と言えるかもしれません。
しかし、
一般的にはスマホで完結する方がお手軽なので「ネット証券」の勝ちです。
2.4.金融商品の多さ
金融商品の多さ、豊富さを比べます。
取引する際に、選択肢が多いことは大きなメリットとなります。
この項目は、引き分けです!
一時期は、
対面証券の方が商品の種類が多く、ネット証券は商品の種類が少ない。
というのが一般的なイメージでした。
しかし今は、
ネット証券の商品種類は拡大して、対面証券に勝るとも劣らない状態です。
特にネット最大手のSBI証券は、
外国株式や投資信託の銘柄数は圧倒的です。
他にも証券会社ごとに、
ある商品・ない商品は実際あります。
しかし、
今回は投資を今から始めるという目線を重視します。
いくら商品が多くても、
全く関係なければ意味ないですよね。
投資初心者が取引する可能性があるような商品
においては大きな差が無く優劣はつけにくいので、
この勝負は引き分けです。
2.5.その他のサービス
金融商品以外のサービスの多さを比べます。
金融商品はネット証券も対面証券も充分にそろっています。
それでは金融商品以外のサービスに関してはどうか?という内容です。
今は必要ないと思っていても、
いざとなったときに利用できると助かります。
この項目の勝者は、対面証券です!!
対面証券の大きなメリットです。
- 相続の相談
- 贈与の相談
- 事業承継やM&Aについての相談
- 不動産売買
- 老人ホーム紹介
など金融商品以外のサービスもそろっているのが対面証券です。
例えば、
どなたでもいつかは関係してしまうのが「相続」です。
相続が発生すると期間内に済ませないといけない手続きがたくさんあります。
それなのに相続というものは突然発生してしまうものです。
急に発生してどうしていいかわからず、
- とりあえず相談した税理士が高額だった
- 親族でもめてしまった
みたいな話はよく聞きます。
悲しい状態でまともな判断はできませんよね。
そんな時でも安心なのが「対面証券」です。
多くの証券会社社員はFPの資格を持っているので、
最低限の知識は備わってますし、
- 相続が発生して今後何をすればいいか
- 相続で気をつけるポイント
- 信頼できる税理士さんを紹介する
こういったことを無料で相談できるところが多いです。
(税理士さんの費用は別)
金融商品と全く関係の無いような話でも役に立つのが対面証券です。
3.証券会社は結局どこがおすすめなのか?
対面証券とネット証券を5項目で比べてみたところ
- 手数料:ネット証券の勝ち
- コンサルティング:対面証券の勝ち
- お手軽さ:ネット証券の勝ち
- 金融商品の多さ:引き分け
- その他のサービスの豊富さ:対面証券の勝ち
⇒2勝2敗1分けで勝敗つかず
それぞれ良いところが違い、
一概にどちらがいいと決めるのは困難です。
じゃあどうやって決めたらいいの?
冒頭にも言いましたが、
大事なのは「自分に合うところを選ぶ」です。
よく証券会社はここがいい!みたいな記事がありますが、
実際は証券会社の良さを考えるだけではなく、
「あなた自身が」そこで合っているかという観点で考えることが大事です。
では一緒に考えてみましょう。
対面証券とネット証券を比べたことで
以下のようなそれぞれのいいところが見つかりました。
〇対面証券のいいところ
- プロに投資の相談ができる
- 担当者に任せておけば手続きなどを進めることができる
- 相続や事業承継などその他のサービスを受けることができる
〇ネット証券のいいところ
- 手数料が安い
- 手続き関係がスマホで完結できてお手軽
これらを踏まえて、
〇対面証券が向いている方
- 担当者に相談して投資をしたい人
- 手続き関係を教えてもらいながら進めたい人
- 相続・事業承継などについても聞きたい人
〇ネット証券が向いている方
- 自分で投資を進めていきたい人
- 自分で投資の勉強をできる人
- 株式を頻繁に売買したいと思っている人
まとめると、
- 1人で投資を進めていきたい人⇒ネット証券
- 色々と相談しながら投資をしたい人⇒対面証券
がそれぞれオススメになります。
相談するつもりが無いならば、
手数料が低いネット証券の方が良いです。
YouTubeや私のサイトなど、
無料でも投資を勉強できる場所は増えてきているので、
そういった物を利用してください。
逆に1人では不安で相談相手が欲しい場合は、
手数料をかけてでも対面証券を利用した方がいいです。
対面証券はお金持ち専用のイメージ。
あまりお金がないといいサービスを受けられないんじゃ?
これに関しては忖度なしで説明しておきます。
結論から言うと、
お金持ちのほうが証券マンからのコンタクトは多いが、
お客様側からうまく利用すればサービスはしっかり受けられます!
証券マンは営業なので、
お金持ちを探してより多くのお金を投資してもらうことを目指しています。
なので積極的に電話する先は、
大きな金額を運用してくれるお客様になるのは当然だと思います。
しかし、証券口座を作って運用をしている限り、
お客様であることに変わりはありません。
だから、お客様側から質問すれば答えてくれます。
担当者がいない場合は、
コンタクトセンターや他の課員が対応します。
あまりにも頻繁に質問するのはお勧めしませんが、
答えてくれないような証券会社は存在しないはずです!
そういう意味で、
お金が少ないから対面証券をやめるという判断はしなくていいです。
ここまでの内容を踏まえて、
自分がどちらに向いているか決めましょう!
個人的には、
ネット証券で口座を開いた後、
私のサイトで勉強したり質問したりして投資を進めていただけたらなあ。
と思っています。全力でサポートしますよ!!
この先はネット証券と対面証券、それぞれの選び方を解説します。
3.1.対面証券の選び方
「家から近いところかつ大手証券会社」がおすすめです。
基本的には電話でのやりとりになると思いますが、
急ぎの手続きや相談があるときなど、家に近い場所に支店がある方が便利です。
また大手証券会社の方が中堅以下の証券会社よりも
研修などの教育が充実しているところが多く、最初の一社は大手の方が無難です。
証券会社ごとに担当者の特色に多少の偏りはありますので、
以下のイメージを参考にしていただければと思います。
- 野村證券・SMBC日興証券:体育会系で元気がいい人が多い
- 大和証券:バリエーション豊か、明るい人が多い
- みずほ証券:落ち着いたまじめな雰囲気の人が多い
※全社選考を進めていた私の
「内定者懇親会」や「インターン」などで感じた個人的な感想です。
しかし、
対面証券では証券会社自体よりも担当者が大事です!
合わなかったり勉強不足だなと感じたりした場合は
担当を変えてもらうか証券会社を変更することをオススメします。
3.2.ネット証券の選び方
ネット証券は有名な証券会社の中で、
「雰囲気や使い勝手が自分に合うところ」にしましょう。
例えば以下の3社は
知り合いやお客様にも使っている人が多くオススメです。
- SBI証券:業界最大⇒SBI証券で 口座開設
- 楽天証券:楽天ポイントが貯まる
- 松井証券:老舗の安心感⇒松井証券ではじめる株式取引
この中から、
- 最大手がいい
- 楽天経済圏のヘビーユーザー
- CMでよく見る
みたいな簡単な理由で始めてみて、
どうしても合わないと思ったら、他社に切り替えればいいだけです。
どこを選ぶかで投資人生は変わらないので、気楽に選びましょう!
4.まとめ
今回は「証券会社の選び方」についてまとめました。
先入観を持つのでは無く、
自分に合う証券会社を選択する
これが何より大切なことです。
早速、自分に合う証券会社の口座を開設してみてください!
その後は実際にお金を運用して増やしていくために
以下の記事を読んでください。
⇒【元証券マン】投資は何から始めるべき?投資初心者の最初の3ステップ!
⇒「金利の高い定期預金」を探している方へ!債券という選択肢
⇒【新NISA】投資初心者が始める前の注意点5選
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