オールカントリー
名前の通り全世界に投資する投資信託のことで、何種類か存在します。
その中で一番有名なのが、
「eMAXIS Slim 全世界株式」という商品です。
新NISAの始まった今では
「S&P500」と人気ツートップといっても過言ではないほどの人気商品になっていますね。
今回は元証券マンの私が、
eMAXIS Slim 全世界株式について、
目論見書という「わかりにくい取扱説明書」をかみ砕きつつ解説します。
S&P500との違いも同時に理解できるように書いたのでぜひ読んでください。
参考:「eMAXIS Slim 全世界株式」目論見書
1.オールカントリー(オルカン)とは?

オールカントリーに限らず投資信託を知る上で
確認すべき重要なポイントは以下の3つです。
- どこに投資しているのか?
- 今までの運用実績はどうか?
- 手数料はどれくらい取られるのか?
ではそれぞれ見てみましょう!
1.1.どこに投資しているのか?

全世界株式という名前の通り、
全世界の47カ国に投資している商品になっています。
よく知るアメリカ(米国)やイギリス以外にもカタールやエジプトなど幅広く選ばれていますね。
ただ、比率をよく見ると
その9割が先進国で、6割以上は米国に投資しています。
つまり、
米国中心に先進国に投資したい人向け
の商品だと言えます。
実際の組み入れ銘柄(投資信託を構成する銘柄)は以下の通りです。

米国の有名企業が並んでいますね!

オルカンは全世界に分散投資だから、
米国が危なくなっても大丈夫ですよね!
という内容をたまに見かけますが、
これに関しては全然そんなことありません!
上位をこれだけアメリカ企業が占めているので、
オールカントリーも
米国と運命をともにする商品になっています。
まず有り得ませんが、
米国だけ株価が悪くなって他の国の株価が上がるような状況が起きたとすると、
普通にオールカントリーの基準価額は下がります。
米国のみの商品よりは多少リスクが小さい程度と思ってください。

ただ、仮に米国が危なくなるような状況なら
他の国の方が危ないはずなので安心してください!
1.2.今までの運用実績はどうか?

投資信託を買う上で一番大切な部分です。
2018年からの5年半で約2.5倍になっています。
2020年のコロナショックで大きく下げてはいますが、
基本的には右肩上がりの優秀な商品と言えます。
1.3.手数料はどれくらい取られるのか?

上から見ていくと、
- 購入時手数料は買うとき
- 信託財産留保額は売るとき
にそれぞれかかる手数料ですがどちらも0です。
実際に払う手数料は
- 運用管理費用
- その他の費用・手数料
の部分です。
これらは「間接的に負担する」と書いてあるとおり、
見えないところで勝手に取られている手数料です。
これらの手数料が引かれた後の数字が投資信託の基準価額として表示されます。
基準価額=株でいう株価のことで、投資信託の今の価値を表すもの
手数料が引かれた後の数字で「5年半で2.5倍」なので
そこまで気にする必要はありません。
ただし、一般的に手数料が多いと儲けがでにくいので一応は確認しておくと
運用管理費用が0.05775%
これは他と比べても相当低いです。
手数料面で見てもオールカントリーは優秀だと言えます。
1.4.総合評価
- どこに投資しているのか?
- 今までの運用実績はどうか?
- 手数料はどれくらい取られるのか?
この3つを目論見書を見ながら確認しましたが、
総合的にとてもよい商品だと言えます。
投資初心者はもちろん、
中級者以上の方でも資産の一部を充てる価値があります。

オールカントリーが人気なのもうなずけます。
中級者以上であれば、
投資方法は色々あって好みで変えると良いですが、
投資初心者にオススメなのは「積立」です。
投資が成功する確率が大幅に上がるうえに、
変動を気にする必要が無いのが大きなメリットです。
2.オールカントリーとS&P500の違い

オールカントリーとS&P500の2銘柄は
よく比べられます。
どちらに投資するか迷う方も多いので、
実際のデータで比べてみます。
S&P500はオールカントリーと同じeMAXIS Slimの商品のデータです。
2.1.S&P500の投資先

S&P500は米国100%の商品です。
オールカントリーよりは米国に特化した商品だと言えます。
しかし、
先ほどのオールカントリーの投資先と比べてみると
上位10銘柄のうち9銘柄が順位まで同じです。(8位以外)
比率は違いますが、
特に上昇を期待して組み込んでいる企業は同じということです。
<参考:オールカントリーの投資先>

2.2.S&P500の運用成績

端的に言うなら、
オールカントリーとほとんど同じ動きです。
先ほど言ったように、
主要な株式は同じなので当たりまえのことではあります。
- 始まったタイミングの差
- 細かな銘柄の違い
で多少S&P500の方が良い動きをしていますが、
この程度の差であれば優劣をつけることはできません。
<参考:オールカントリーの運用成績>

2.3.S&P500の手数料

手数料に関しては、
- 運用管理費用以外は同じ
- 運用管理費用はS&P500の方が約0.04%高い
気にするレベルの違いはありません。
実際、S&P500の方が増えていますし、
どちらも手数料は低い部類になります。
2.4.結論
オールカントリーとS&P500を比べた結果

あまり変わりません!
似たもの同士なので、
どちらを選ぶかは正直好みの問題です。
今後どちらの運用成績が良くなるかは分からないので、
迷う人は半分ずつ持つのが一番無難でオススメです。
3.まとめ

オールカントリーとは何かについて
S&P500との違いにも触れつつ解説しました。
投資すべきよい商品になっていますので、
しっかり理解して投資してみてください!
既に投資している方は安心して保有し続けてくださいね。
他にも記事を書いているので興味があれば読んでください。