株式投資の中には高配当株投資といって、
それを持っているだけで
定期預金のように定期的にお金が入ってくる
そんな投資方法があります。
ただし、

株だとリスクが高くて怖いなあ。
もっとリスクが低ければ買いたいんだけどなあ。。
と思って尻込みしている方もいますよね。
そんな方のために、
今回は高配当なのに株よりは低リスクな金融商品を紹介します。
名前はREIT(リート)です!
なぜ高配当で低リスクかというと、
REITというものが「不動産に分散投資する商品」だからです。
興味ある方はぜひ読んでください。
1.高配当なのに比較的低リスクな「REIT」

具体的にREITについて説明していきます。
1.1.REITって何?
REITは簡単に説明すると、
- 不動産を複数運用し、得た賃料収入等を投資家に分配する商品
- 株のように売買できる
- 名前の最後に「投資法人」とつく
- 投資するのに必要な最低金額は、だいたい数万円~数十万円。
つまり、
少額で不動産へ分散投資できる商品になっています。
不動産を皆さんでお金を出し合って保有するイメージ
を持ってもらうとわかりやすいかと思います。
その他の特徴としては
- 正式名称は不動産投資信託
- 日本のREITをJ-REITという
- ほとんどのJREITは法人税が免除される分、配当控除がない
頭の隅にでも入れておいてください。
1.2「高配当」なのに「低リスク」

冒頭でお伝えしたようにREITは、
- 不動産(収益物件)に投資することで「高配当」
- 不動産・分散投資の特徴である「低リスク」
これらの理由から、高配当なのに比較的低リスクです。
では実際にどれくらい高配当で低リスクなのか
を具体的に見ていきましょう。
①高配当
そもそも高配当とは明確な基準はありませんが、
だいたい年率で3~4%以上の配当金が貰えるものを指します。
ではREITはどうなのか?
2024年12月末日時点でのいくつかのREITの配当利回りは
- 8975 いちごオフィスリート投資法人 5.92%
- 3451 トーセイ・リート投資法人 5.88%
- 8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 5.44%
- 3296 日本リート投資法人 6.38%

特徴でお伝えしたように、全部投資法人がついてますね。
左の4桁は銘柄を検索するときに使える「銘柄コード」というものです。
全体的に見ると、充分高配当だと言えます。
②低リスク
投資の世界での「リスク」という言葉は、
変動の幅のことを指します。
- 変動の幅が大きいと高リスク
- 変動の幅が小さいと低リスク
と呼びます。
REITはどうなのか今年1年の値動きで見てみましょう。
①東証REIT指数(REITの日経平均みたいなもの)

- 高値が1898
- 底値が1664
中央値が1781なので、
変動の割合でいうと、上下に13%程度の値動き。
②日経平均

- 高値が42426.77
- 底値が31156.12
中央値が約36791なので、
変動の割合でいうと、上下に30%程度の値動き。
- REITが13%の値動き
- 日本株が30%の値動き
ここから、REITは比較的リスクが低いことが見て取れますね。
2.REITに投資するのをオススメする人

2章ではREITはどんな人にオススメなのか、
メリットとデメリットを踏まえて考えます。
2.1.REITのメリット・デメリット
REITのメリット・デメリットはそれぞれ以下の通りです。
①メリット
- 高配当
- 比較的低リスク
- 少額でできる
- 現金化しやすい
ここまでREITの特徴を見てきましたが、
それらがそのままメリットになります。
②デメリット
- 値上がりはあまり見込めない
- 世界的ショック時は下がってしまう
- 種類が少ない
ここまでメリットを重視して見てきましたが、
デメリットも残念ながら存在します。
まず、REITは同じくらいの価格を行ったり来たりするような動きをします。

その動きをボックスといいます。
「ボックス相場が~」と聞いたら、
同じような価格を行ったり来たりしてるんだなと思ってください。
ボックスの動きをするということは、
値上がりでの利益はあまり狙いにくいということになってしまいます。
また、コロナショックのような世界的ショックが起きると
いつも値動きが少ないのは関係なくものすごく下がります。
これに関しては株だろうと金だろうと、
資産を現金化する動きが起きるので仕方ありませんが、
「低リスク=下がらない」ではないということは理解しておく必要があります。
種類が60程度しかないので、
選択肢が少ないというのもデメリットになります。
2.2.REITをオススメする人
REITのメリット・デメリットを踏まえて、
以下が当てはまるような方はREITに投資するのをオススメできます。
- 金利のように定期的にお金を受け取りたい
- 値動きを少なめに抑えたい
- 不動産に投資したいけどお金はたくさんは出せない
- 下がるときは下がることは理解している
当てはまる方はぜひ投資してみてください。
3.まとめ

今回は「高配当なのに比較的低リスク」な投資としてREITを紹介しました。
高配当株と分散効果を狙って持ったり、
手軽な不動産投資として長期保有してみたり、
ご自身に合うような投資方法をしてみてください。
また、他にも記事を書いているので、時間があれば読んでみてください。