「また10万円増えた」
「今月は先月より5万円も貯金できたな」
などといいながら通帳や銀行のアプリの残高をついつい見てしまう。
そんな方結構いらっしゃるのではないでしょうか?
実際、給料日や年金受給日になるとATMに行列ができるというのが恒例行事になっています。
また、親や先生からも貯金をするように習い、若いときから貯金をするということが当たり前になっていますよね。
実はこれは世界的に見ると当たり前のことではないです。
他の先進国・地域と比べて日本は以下のように「預金」は多く「投資」は少ないです。
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※2022年8月31日「日本銀行調査統計局」より筆者が独自に作成
このように日本では「貯金」というものが文化になっています。
確かに人生においてお金は大切な物であり、家・車などの高額出費や病気・災害などの備えで一定のお金を貯蓄することは大事です。
ただ多くの方はいざというときのためにといってお金を貯めすぎています。中には貯金自体が楽しいという方もいらっしゃいますが、基本的には将来への不安で(本当は使いたいけど)貯金しているのではないでしょうか?本当にそれで将来は明るいのでしょうか?
この記事では貯金のメリット・デメリットをまとめて、今後どうするべきなのかを書きました。ぜひ一読ください。
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貯金のメリット
貯金のメリットは3つあります。
1安心感がある
貯金の最大のメリットは「安心感」だと思います。
昨今、新型コロナが流行ったりウクライナ侵攻が続いていたり世界を揺るがすようなことが次々に起こっています。
また、国内でも政治家を襲撃する事件や給料は上がらないのに慢性的にインフレが進んでいるなど心配になるようなニュースが多いです。
さらには少子化が進んでいることから、自分が年金をもらう段階になったときに年金制度は継続しているのか?老後は生活していけるのか?と不安をあおってきます。
そんな時、結局自分の身を自分で守るにはお金を持っていなければならず、銀行に預金があることは安心感につながります。
2社会的に評価される
これも大きな理由ではないかと思います。日本では貯金の残高が多い人の方が社会的に評価されやすいというのは事実です。この世はお金が全てではないと言いつつも、その人がどう頑張ってきたのか証明する1つとして「貯金の残高」は有効だと思います。
これは自分で自慢することはなくても銀行からは把握できますので、銀行から個室で優遇されたり特別な待遇を受けたりすることもできます。
またYouTuberなど昔は一般的ではなかったような職業が評価され人口が増えてきた要因にも、収入が高く「お金を持っている=貯金がある」というのがかなり影響していると思います。
こうして社会的に評価されると、優越感にもつながりますのでそれが「貯金」というものの醍醐味の一つでもあります。
3無駄使いするよりはいい
貯金>無駄遣い
これは当然のことですが大事なことです。特に貯金が大好きな人というのは基本的に最低限必要な物以外にお金を使いませんので、無駄な物を買うことはめったにありませんよね。
無駄にお金を使うよりは貯金する方が、手元に残るお金は増えるのでメリットと呼べます。
貯金のデメリット
1お金が増えない
大きなデメリットの一つが貯金では「お金が増えない」ということです。
定期預金の金利は年々下がり続け、メガバンクの金利は2023年4月26日現在で0.002%。ネット銀行の金利が高いところでも0.3%程度です。
これではどんなにお金を預けていても一向に増えません。
ただ中には貯金は「減らないからいい」と思われる方も多いです。
しかし、それは正しいとはいえません。根拠としては以下の2つです。
①インフレで実際お金の価値は減っている
ニュースで耳にしても実感がないから気にしないという方多いと思います。
簡単に例を挙げて説明します。
身近な物でいえば「小麦粉」
30年前より1.5倍ほど高くなっています。
毎年高くなるわけではないので実感が湧きにくいですが、
実際1kgで200円程度だったのが300円を超えるくらいになっています。
またもう1例お伝えすると「カフェのコーヒー」
平均的な値段が30年間で280円→520円に上がっています。約2倍弱です。
他にも様々な物が値上がりしてきました。
いろんな物の値上がりに対応するには同様にお金も増やす必要があります。
しかし預金では先ほどあげたように0.3%程度が限界ですから、最高レベルで金利が高いところでも30年で1.1倍になればいいところです。メガバンクに関しては30年預けてもほとんど変わらない時代になってしまいました。
30年という年月が長すぎて関係ないと思われるかもしれませんが、
今貯金しているお金はいつ使うでしょうか?
家・車などの大きな買い物を除けば、収入のなくなる老後ではないでしょうか?
年金だけでは不安だからお金を貯めている。
しかしそのお金は増えないのに、生活にかかるお金だけ増えている。
これがインフレでお金の価値が下がっていく仕組みです。
仮に今老後を2000万円あれば過ごせる状態だとしても、30年後には3000万円以上必要になっている可能性も全然あるのです。
②貯金していてもお金が減る時代がこれから来る
「どういうこと?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが事実です。
例えばヨーロッパの一部の国では実際に、預金をしていると手数料を取られるところがあります。
「ヨーロッパだから日本関係ないでしょ。」と思った方、無関係じゃありません。ヨーロッパで手数料を取るところが出てきた一番の要因は「マイナス金利」だからです。
日本も同様に「マイナス金利」なので手数料を取られる時代はすぐそこまで来ているかもしれません。
2投資ができない
こちらも大きな要因です。
「金融商品への投資」だけでなく「自分への投資」も含みます。
「金融商品への投資」は単純に貯金よりもお金を増やす手段です。30年かけて運用すれば、過去の実績からほぼ100%安全にお金を増やす方法はあります。
デメリットの1でも述べたように預金ではお金は増えませんので、お金を増やす手段が他にあるのに利用しないのは「機会損失」といって、損をしているのと同じです。
また「自分への投資」について。
職場での昇進や転職・起業などキャリアアップしていく際に「自分への投資」が大事というのは当然のことですよね。例えば英語を勉強することで外資系企業に転職しやすくなったり社内でポイントをもらえたりすると思います。
その勉強を独学ではなく「英会話教室や塾」をお金を払って利用するのが「自分への投資」です。貯金が減ってしまうからといって独学にする方もいますが、確実にお金をかけて英会話教室や塾に通った方が早く上達しますよね。
このように「投資」というのはとても大切なことであるにも関わらず、とりあえず貯金を優先してしまうせいで実践できていない方が多いです。
余談ですが、
節約術で「給料から先に貯金する分のお金を別口座に移動させておく」という方法があります。
これ自体は素晴らしい節約術だと思うのですが、これにこだわりすぎると大事な金融投資や自己投資の機会を失っているかもしれません。
まとめ
貯金のメリット・デメリットをまとめると以下の通りです
メリット
- 安心感がある
- 社会的に評価される
- 無駄使いするよりはいい
デメリット
- お金が増えない
- 投資ができない
これを踏まえてどうするべきかというと、もう伝わっていると思いますが
「貯金だけでなく投資をしましょう!」
ではどうすればいいのか?
まずは誰でもできる「金融投資」を始めるのをおすすめします。
以下の3ステップを今日から始めましょう。
1とりあえず貯金しておけば大丈夫という発想を捨てる
この記事を読んでいただいたあなたならこのステップはすでにクリアしていますよね。
2今からでも全く遅くないので、老後を見据えてご自身に合った金額を投資する
投資は何歳から始めても遅いなんてことはありません。あなたの年齢・性格・給料などに見合った投資方法が絶対にあります。
昨日までの自分と別れを告げて、今日から行動していきましょう。
3どんな投資法があるかを知って実践する
投資をするには「どんな投資の方法があるか」を知らないとできませんよね。
いままで「投資」という選択肢をとってこなかった理由は「投資をするべき」ということを知らなかったからだと思います。
例えば以下の2つの記事から読んでみてください。
○今年始めるべき!!NISAの活用法<お金のかしこい増やし方>
これらは投資を初めてする方にぴったりな投資法となっていますので、自分に合うなと思ったら実践してみてください。
他にも様々な「お金を増やす方法」についての記事を書いていますので、よかったら覗いてみてください。将来のお金の不安がきっとなくなります。
コメント
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