サンクコスト(埋没)効果
簡単に言うと、
今までやってきたからやめるのは勿体ない
あなたにも、
こうやってやめられないことありませんか?
このサンクコスト効果ですが、
投資においても天敵です。
「投資でサンクコスト効果に陥ることでもっと損をしてしまう」
その原因や対策について考えていきましょう。
サンクコスト効果とは?
サンクコスト効果はもう少しちゃんと書くと、
ある物事に既に使ったお金や時間にこだわってしまい、
非合理的にその物事に執着してしまうことです。
過去の損失を取り戻そうとし過ぎて、
さらに大きな損失を生む可能性がありますし、
非合理的な判断が続くことで、無駄な時間やお金が増えてしまいます。
このように、サンクコスト効果は良くないものです。
もっと具体的なイメージを持つために、
次にあげる日常での5つの例を見てください。
日常生活でのサンクコスト効果の例5つ
ここではサンクコスト効果の例を5つあげます。
買い物
セールや福袋で買ったけれど使っていない洋服を
「いつか使うかも」と売ったり捨てたりできない。
仕事やプロジェクト
失敗が見えているにもかかわらず、
既にかけた時間やリソースを惜しんで続行してしまう。
ゲームアプリ
課金してきたからやめられず、結局課金を続けてしまう。
人間関係
長い間付き合ってきた恋人と、
どこか違和感を感じながらも「長く一緒にいたから」を理由に別れられない。
パチンコ
お金を握りしめていって、
途中でなんとなく勝てない気がしてもお金がなくなるまでつぎこんでしまう。
これらはサンクコスト効果に囚われた例となっています。
投資でのサンクコスト効果
冒頭に言いましたが、
投資においてもサンクコスト効果は天敵です。
投資した株や投資信託が、
環境や相場全体の問題ではなく、
*個別の要因で損をしている状況が続いているにもかかわらず、
損切りできずに塩漬けになってしまっている。
※相場全体は上がっているのに、個別で下がっているような状況
こういった方を証券マン時代に何人も見てきました。
いつか上がるかもしれないから。。
気持ちはとても分かります。
しかし、過去を気にせずに今するべきことで考えると
すぐに売却し、
その残ったお金を他の儲かる可能性の高い投資先に移す
その方が下がった分を取り返せる可能性は高いのです。
今までやってきたからとサンクコストに囚われるのではなく、
今やるべきことを合理的に判断しましょう!
投資におけるサンクコスト効果を避けるための対策
投資において、
サンクコスト効果に囚われないための対策を2つ挙げます。
感情ではなく合理的な判断を優先する
投資は感情ではなく、合理的に行ないましょう。
損をしたものがあるけど売りたくない と思った場合は、
「あれ?私がこれを持ちたい理由は何だろう?」
と考えてみてください。
考えた結果、
「将来性」「配当や優待」みたいな具体的な答えが出る
⇒継続保有
損をするのが悔しいから持ち続けている
⇒すぐにでも手放す
こういった習慣を身につけましょう!
対面証券会社を使う
合理的判断が難しいという方は、
対面の証券会社を使うというのも手です。
担当者はあなたの状況を客観的に判断してくれます。
この商品はかなり厳しい状況なので、
こちらの商品にしましょう。
塩漬けになってしまっているこれらを売って
こちらを買えば〇〇円ほど配当が貰えます。
こういった提案を受けた結果、
それが良いと思ったらその提案に乗ったらよく、
提案自体は微妙だったとしても、
「塩漬けになっていてどうにもならないという状況」を知れます。
このように他人の意見を取り入れてみる
というのもオススメです。
まとめ
今回はサンクコスト効果について書きました。
これまでは戻ってきませんが、
サンクコスト効果であることを理解して対策すれば、
これからの未来は守ることができます!
ちなみに、サンクコスト効果は
開発途中で既に採算が取れないことが分かっていたにも関わらず、
開発・就航を続行して結果的に商業的に失敗した超音速旅客機コンコルドの事例を由来として、
コンコルド効果ともいいます。
他にも記事を書いているのでぜひ覗いてみてください。
節約に関してはこちら。
⇒元証券マンFPが教える「お金の節約」の正しいやり方
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⇒【元証券マン】投資は何から始めるべき?投資初心者の最初の3ステップ!
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