【新NISA】2年目はどうするべきか?

新NISA2年目はどうするべきか? 投資手法・制度

2024年も12月になりました。
新NISAが始まってそろそろ1年がたちます。

この1年間で新NISAを
「長期投資だからほとんど気にしなかった人」がいれば、
「投資を勉強して逆に不安になった人」もいると思います。

2024年の1年間を踏まえて、
2年目以降もそのままで行くのか?切り替えた方がいいのか?

新NISAの2年目の戦略を一緒に考えていきましょう!

まだNISAを始めていない人はこちらの記事から読んでみてください。
【新NISA】投資初心者が始める前の注意点5選

1.新NISAの簡単なおさらい

新NISA

新NISA2年目に突入する前に、
簡単に新NISAについておさらいしておこうと思います。

1.1.新NISAの概要

新NISA概要

※金融庁HPより引用

大事なポイントだけまとめると以下の通りです。

  • 利益が非課税
  • つみたて投資枠と成長投資枠がある
  • つみたて投資枠は毎月10万円が最大
  • 成長投資枠は1年で240万円が最大
  • 合わせて最大1.800万円まで購入できる

1.2.新NISAの使い方

新NISAの主な使い方は以下の4つです。

  1. つみたて投資枠で毎月つみたて
  2. 成長投資枠に年始一括投資
  3. つみたて+年始一括投資
  4. 成長投資枠も利用してつみたてフルベット

④はつみたて枠10万円では足りないという人が、
成長投資枠でも毎月買うことによって最大月30万円積立する方法です。

このうちどれがいいという話ではなく、

  • つみたて:ドルコスト平均法によるリスクの低さを重視
  • 一括投資:複利効果による長期での上昇幅を期待
  • そのどちらも教授したい

こういったそれぞれのメリットを、
各人の好みで決めるのが新NISAの使い方になります。

投資初心者の方はつみたてのみが多い傾向にあります。

2.新NISA1年目の振り返り

新NISA2年目の戦略を考えるにあたって、
1年目(2024年)の結果を振り返っておきます。

※チャート関係はTradingViewから引用させていただきました。

2.1.相場全体

代表的な2つの指数について年始からの動きを見てみましょう。

  1. 日経平均
  2. NYダウ

2.1.1.日経平均

日経平均チャート

年始1/4:33,193.05円⇒12/6:39,090.95円

年始から約1.18倍。
夏に大きく下げましたが、持ち直しました。

2.1.2.NYダウ

NYダウチャート

年始1/2:37,566.22⇒12/5:44,765.71

年始から約1.19倍。
割と安定して右肩上がりですが、上昇幅は日経平均とあまり変わりませんでした。

2.2.人気商品

投資信託と株についてそれぞれ人気商品を振り返ります。

2.2.1.投資信託(ETF)

定番といえばこの2つですよね。

  • S&P500
  • オールカントリー
①S&P500
S&P500チャート

年始1/2:4,745.20⇒12/6:6,075.11

年始から約1.28倍。
同じ米国株の指数でも、NYダウよりだいぶいい結果でした。

②オールカントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)
eMAXIS Slim 全世界株式チャート

年始1/2:20,972⇒12/6:26,891

年始から約1.28倍。
1年ではS&P500とほとんど同じ結果になりました。

2.2.2.株式

株式は様々ありますが、
今回は人気の高い配当株から3種だけ紹介します。

  • JT
  • ソフトバンク
  • 三菱UFJ
①JT(日本たばこ産業)
JT(日本たばこ産業)

年始1/4:3,645⇒12/6:4,213

年始から約1.16倍。

②ソフトバンク
ソフトバンク

年始1/4:176⇒12/5:198.2

年始から約1.13倍。

③三菱UFJフィナンシャルグループ
三菱UFJフィナンシャルグループ

年始1/4:1,212⇒12/5:1,809.5

年始から約1.49倍。

2.3.総括

今回見たものはすべて上昇してました。

2024年に新NISAを活用された人で、
投資を続けている人はほぼ全員プラスになっているはずです。

中には8月にやめて損失を出していた人もいましたが、
新NISAの良さをだいぶ実感できた年でしたね。

3.新NISA2年目はどうするべきか?

新NISA2年目の戦略

1年目を踏まえて、
2年目の戦略を考えましょう!

最初にお伝えしておくと、
まだたった1年なので軌道修正は全く遅くないです。

考えられる戦略は4つあります。

  1. 現状維持
  2. 金額を増やす(減らす)
  3. 銘柄を変える
  4. 投資法を変える

今年の結果と投資に対する知識の増加を踏まえて、
来年も同じで行くのか変えるのか決めましょう!

3.1.現状維持

まず最初の選択肢は現状維持です。

過半数の方は現状維持にしようかなと思っているでしょうし、
基本はそれで大丈夫です。

そもそも気にしていない人も現状維持になりますね。

初男さん
初男さん

特に不満もないしそのまま行こう!!

という人は現状を維持して新NISAを続けましょう。

3.2.金額を増やす(減らす)

2つ目の選択肢は、同じ銘柄のまま金額を増やすです。

  • 初めての投資だったから1,000円で始めた
  • とりあえず少なめにした
  • 疑心暗鬼で始めたから控えめ

こういった方は金額を増やすことをお勧めします。

その理由はこの1年で実感いただいたかもしれませんが、
結局後から

初男さん
初男さん

もっとたくさん投資しておけばよかった!

という人が圧倒的に多いからです。

証券マン時代も、
結果が出てから後悔する人がとても多かったです。

もし金額を増やせるのであればぜひ増やしましょう!

また、お金をそこまで投資に回せなくなったという人は、
一旦減額するというのも選択肢に入ります。

投資は無理してするものではないので、
落ち着いて、また増額したら大丈夫です。

3.3.銘柄を変える

とりあえず始めてみたけど、

  • ほかの銘柄にしておけばよかった
  • あまり成果が出なかった
  • もっといい銘柄を見つけた

という方は銘柄を変えるというのも手です。

私も入社したての旧NISAの時、
日本株と外国株バランスよくがいいと思って半々で始めましたが、

2年目に全て米国株にしました。

投資を勉強したことでもっといいと思える銘柄が見つかった場合は
1年投資したからというのは気にせず変えてしまう方がいいです。

今までやってきたからといって切り替えられないのは、
サンクコスト効果といって良くない傾向です。⇒サンクコスト効果に囚われていませんか?投資で失敗する原因の1つ

2つで迷う場合は半分ずつにするという選択肢もありますし、
思い切って変えてしまいましょう!

3.4.投資法自体を変える

初男さん
初男さん

つみたてで始めたけど、
来年は複利効果を狙った一括投資の方がいいな

初子さん
初子さん

一括投資で初年度は買ったけど、
今後はつみたてでリスクを低減したい

こういった場合は投資法自体を変えるのもありです。

つみたてがいいか一括投資がいいかは
簡単に説明すると以下の通りです。

  • ドルコスト平均法によるリスク低減を重視するならつみたて
  • 複利効果を狙うのであれば一括投資

自分の投資に対する知識が増えたことで、
違う投資方法が気になるならば全てもしくは一部を変えてみましょう!

つみたて、一括投資について詳しくはこちらの記事を読んでください。
【元証券マン監修】株や投資信託を買うべきタイミング3選

4.まとめ

今回は、
新NISAの2年目の戦略について書きました。

  • 現状維持
  • 金額を増やす(減らす)
  • 銘柄を変える
  • 投資法を変える

今年1年を踏まえて、同じで行くか変えるか決めましょう!

まだたった1年なので、軌道修正しても全く遅くありません。


他にも記事を書いているので興味があれば読んでください。

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