サンクコスト効果(埋没費用効果)
とは簡単に言うと、

今までやってきたからやめるのは勿体ない!
そんなサンクコスト効果(埋没費用効果)について、
簡単に分かりやすく解説します。
1.サンクコスト効果(埋没費用効果)とは?

1.1.サンクコスト効果の概要
サンクコスト効果とは、
ある物事に既に使ったお金や時間にこだわってしまい、
非合理的にその物事に執着してしまうこと。
つまりは、
やめるべきなのにだらだらとやめられないことです。
日本語訳で「埋没費用」と言うとおり、
既に埋もれてしまった、もう返ってこない費用にこだわってしまうこと。
今までつぎ込んだお金や時間が多いほどやめられない傾向にあります。

継続は力なりと言いますし、
今までやってきたなら、やめない方がいいんじゃないんですか?
確かに何でもすぐやめてしまうのはだめですし、
明確な理由があって続けるのはいいことですが、
続ける理由が「今までやってきたから」という場合は、
サンクコスト効果である可能性が高く、
さらに損失を生む可能性が高いのでやめた方がいいです。
どういったものがサンクコスト効果なのかは次の章でご紹介します。
ちなみに、サンクコスト効果は、
開発途中で既に採算が取れないことが分かっていたにも関わらず、
開発・就航を続行して結果的に商業的に失敗した超音速旅客機コンコルドの事例を由来として、
コンコルド効果ともいいます。
1.2.日常におけるサンクコスト効果
日常で陥りがちなサンクコスト効果について、
具体的な例を5つ紹介します。
自分にも経験が無いか確認してみてください。
①買い物
セールや福袋で買ったけど使っていない洋服を、
「いつか使うかも」と売ったり捨てたりできない。
⇒長く使ってない服は使わない可能性が高いので、
売って他のものを買ったり、収納を広げたりした方がいい。
②仕事やプロジェクト
上手くいかないことが分かっているにもかかわらず、
既にかけた時間や費用、労力を惜しんで続行してしまう。
⇒無理だとわかった時点で切り替えて、他のプロジェクトにお金や時間をかけるべき。

コンコルド効果の事例ですね。
③ゲームアプリ
課金してきたからといってやめられず、
やめた方が良いと分かっていてもダラダラと続けてしまった結果、
さらに課金をしてしまう。
⇒飽きたならやめるべき。ダラダラ続けるのはむしろ勿体ない。
④人間関係
長い間付き合ってきた恋人と結婚は違うなと思いながらも、
「長く一緒にいたから」を理由に別れられない。
⇒自分の人生にとっては早く別れて次の人に行った方がいい。
分かっていても別れられなかった結果、数年無駄にすることも。
⑤ギャンブル(パチンコなど)
使うと決めていた分を超えてしまってもやめられず、
手持ちのお金がなくなるまでつぎこんでしまう。
手持ちではすまない場合も。
⇒ダメな日はダメと割り切ってやめるべき。
悔しくても決めた分でやめることで負けを抑えることができる。
こういったものはやめた方がいいと思ってもやめられないものです。

1つくらいは当てはまる物あったんじゃないでしょうか?
1.3.投資におけるサンクコスト効果
投資においてもサンクコスト効果が働いてしまう場合があります。
よくある例は、
投資した株や投資信託が、
相場全体の問題ではなく、
個別の要因で損をしている状況が続いているにもかかわらず、
損切りできず*塩漬けになってしまっている。
※塩漬け=下落した株が売るに売れなくてそのままになった状態
こういった方を証券マン時代に何人も見てきました。

いつか上がるかもしれないから。。
気持ちはとても分かります。
しかし、今まで損をしているかどうかは投資判断に含めるべきではありません。
すぐに売却し、
その残ったお金を他のもっと増える可能性の高い投資先に移す
その方が下がった分を取り返せる可能性が高いのです。
今までやってきたからと囚われるのではなく、
今やるべきことを合理的に判断しましょう。
2.投資でのサンクコスト効果を避けるための対策

投資において、
サンクコスト効果に囚われないための対策を2つ挙げます。
- 感情ではなく合理的な判断を優先する
- 対面証券会社を使う
それぞれ解説します。
2.1.感情ではなく合理的な判断を優先する
投資は感情ではなく、合理的に行いましょう。

気分が上がったから購入して、怖くなったから売却する!
というような感情での売買は失敗しやすいです。
特に、
損をしたものがあるけど売りたくない と思った場合は、
これを持っておきたい理由は何だろう?
と考えてみてください。
考えた結果、
- 「将来性」「配当や優待」みたいな具体的な答えが出る⇒継続保有
- 損をするのが悔しいから持ち続けている⇒すぐにでも手放す
こういった習慣を身につけましょう。

簡単に言うけど、難しいんですよ!
そういう方は次の対策がオススメです。
2.2.対面証券会社を使う
合理的判断が難しいなという方は、
対面の証券会社を使うというのも手です。
担当者はあなたの状況を客観的に判断してくれます。

この商品はかなり厳しい状況なので、
こちらの商品にしましょう。

塩漬けになってしまっているこれらを売って
こちらを買えば〇〇円ほど配当が貰えます。
こういった提案を受けた結果、
それが良いと思ったらその提案に乗ったらよく、
提案自体は微妙だったとしても、
「塩漬けになっていてどうにもならないという状況」を知れます。

売買して欲しいだけでしょ?
もちろんその側面はありますが、
証券会社の職員はお客様に継続して取引してもらわないといけません。
なぜなら短期間で引き上げられてしまったら、ほとんど成績にならないからです。
継続して取引して貰えるように「より良い」商品を提案しますので、
売買してほしいという下心がある・ないに関わらず、
提案にのることでWIN-WINになる場合はかなり多いです。
だから、自分自身でサンクコスト効果を克服できないようであれば、
対面証券に口座を作り、他人の意見を取り入れてみる
というのがオススメです。
そもそも担当者をつけた方がいいのかどうかという記事はこちらになります。
⇒証券投資は担当者をつけるべきなのか?メリットとデメリットを元証券マンが解説!
3.まとめ

今回はサンクコスト効果について書きました。
過去は戻ってきませんが、
サンクコスト効果であることを理解して対策すれば、
これからの未来は守ることができます。
他にも記事を書いているので、お時間あれば読んでください。
節約に関してはこちら。
⇒【元証券マンFP監修】体系的に理解するお金の節約術