
お金持ちになりたい!
誰しも一度は持ったことのある願望だと思います。
しかし、
明確な基準がないのがお金持ちという言葉ですよね。
そこで、今回はあえて
元証券マンの視点で「本物のお金持ち」の基準を作ってみました。
証券マンという職業は、
富裕層=お金持ちの接客をすることが特に多い職業なので、
一つの目安として参考になると思います。
1.お金持ちのイメージ

まずはお金持ちという言葉を考えてみます。
お金持ちといって思い浮かべるのはどんな人でしょうか?
例を挙げるなら、

↑こんな人や、

↑こんな人達が浮かびますよね。
サングラスをかけている人が多いような?
こういった漠然としたお金持ちのイメージを言語化します。
言語化するためのキーワードは以下の3つです。
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収
一般的に人がお金持ちか判断する場合は、
9割以上このどれかで判断します。
それぞれ見ていきましょう。
1.1.持っているもの

一番分かりやすいのは、
その人が持っているものが高額かどうかです。
- 高級車を何台も持っている
- ブランド品を身につけている
- 指輪やアクセサリーをたくさんつけている
こういった高額な物を所有していると、

高額な物をもっているということは、
お金持ちなんだろうな!
という風にお金持ち認定されます。
フェラーリを乗り回していたら
一発でお金持ちって分かりますよね!
1.2.住んでいる場所

住んでいる場所には2つの意味合いがあります。
- 住んでいる建物
- 住んでいる地域
①住んでいる建物
住んでいる建物がタワマンだとか庭付きの一軒家だと
それだけでお金持ちだと分かります。
例えば、
麻布や六本木がある港区のタワマンは
最低ラインの1LDKで平均家賃が月28万円程度。
家賃は手取りの3割以内が理想であることを考慮すると、
月の手取りは90万円以上になります。
年収1,000万円の人の月の手取りが60万円程度なので
最低ラインの1LDKで約1,500万円以上の年収が必要と考えると、
ある程度のお金持ちでないと住むことすらできません。
庭付きの一軒家は都会か田舎か、
その土地の値段等にもよりますが憧れですよね。
庭にプールやバスケットコートがある家はやはりお金持ちだなと感じます。
②住んでいる地域
住んでいる「地域」も判断材料になります。
都会と田舎で比べると、都会の方が土地や家賃が高い場合が多いですし、
それぞれの都道府県の中でも、より家賃が高い場所というのは決まっています。
特に「高級住宅街」と呼ばれる地域に住んでいると
それだけでお金持ち判定されます。
私が一時期営業していた千葉では、
「チバリーヒルズ」という高級住宅街がありました。
その地域は高い堀で囲われていて、
ゲートには警備員が常駐しパトロールも行われています

映画の世界みたい!
このように、
住んでいる建物・地域でもお金持ちはある程度判断できます。
1.3.年収(職業)

最後は年収です。
直接年収を教えてもらうことは少ないですが、
職業から年収はだいたい予測できます。
なので、年収≒職業でお金持ちかどうか判断することも多いです。
例えば、
- 経営者
- 医者
- 外資系コンサル
- 商社
ここら辺の職業は、
全体の平均年収が400万円程度の中、
1,000万円、2,000万円以上が当たり前の世界です。
いわゆる勝ち組と呼ばれる部類に当たり、
ここら辺の職業を志す方は多く存在しますよね。
1.4.イメージは正しいのか?

ここまで一般的なお金持ちの判断材料である
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収(職業)
を見てきました。
確かにお金持ちのイメージは湧きます。
しかし、
どれも判断材料としては使えますが、
- 何を持っていたら
- どこに住んでいたら
- 年収どれくらい以上なら
と具体的に決めるのは難しそうですよね。
物欲がない人で、
フェラーリや一軒家は持っていないけどお金持ちの方
年収は400万円くらいだけれど、
暗号資産やFXで数億円持っている人
こういったお金持ちも存在します。
だから、
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収(職業)
で判断すると、
なんとなく煮え切らないという感情が残ってしまいます。

そこで、今回は金融資産で考えます!
2.本当のお金持ちは金融資産で判断する

お金持ちを直接、金融資産で判断してしまいましょう。
金融資産とは預貯金に株や投資信託・外貨・暗号資産等を足したものです。
先に挙げた、
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収(職業)
と違い、金融資産は他の人から見えない部分です。

俺貯金が3億あるんだ
と他の人に言って回る人は少ないですし、
それが本当かを判断することができません。
だから、
お金持ちが金融資産を何円もっているのかというのは
一般的にはわかりにくい部分だと思います。

しかし、証券マンだとわかります。
そもそも預かっているお金もそうですが、
金融資産がどれくらいあるかを基準にコンサルするので、
何百人もの金融資産を実際に知ってきました。
そんな私がずばり結論から言ってしまうと、
本物のお金持ちは、
金融資産1億円
これが一つの基準になります。
感覚的にも1億円以上が妥当だと感じるのですが、
根拠を3つ挙げます。
①野村総合研究所のデータ

上のピラミッドは野村総合研究所が、
国税庁や総務省のデータをまとめたものをお借りしました。
この富裕層以上の純金融資産保有額が1億円以上
というのが1つ目の根拠です。
純金融資産というのは、
金融資産から借金等の負債を引いたものですが、
概ね金融資産と変わりません。
純粋な富裕層=本当のお金持ちは
金融資産1億円以上だと見なされているということです。
②投資金額から逆算
私のいた証券会社では3,000万円以上
預けていただくことが1つの目標でした。
預けてもらうものは、
株式・投資信託・債券・保険等です。
証券会社の社員の目的
=証券会社の目的である富裕層に投資してもらう
=3,000万円以上預けていただく
つまり、
証券会社として富裕層=お金持ちの1つのラインは
3,000万円以上預けてくれる方になります。
では3,000万円以上預けてくれる方
というのは金融資産をどれくらい持っているでしょうか?

上の図は日米欧の金融資産に対する割合の図で、
日本銀行が出しているものです。(2024年8月のデータ)
この日本の部分を見ると、
債務証券・投資信託・株式等・保険を足した割合は
1.3+5.4+14.2+8.2(3等分)=29.1≒約30%
つまり、日本人は平均的に約30%程度を
株式・投資信託・債券・保険等に回しているということです。
ここから逆算して、
3,000万円が約30%⇒金融資産は約1億円
という風にお金持ちの基準を出すことができます。
③提案できない商品がある
私のいた証券会社の制度上、
金融資産が1億円以上の方にしか提案できない商品がありました。
それは、
- 金融資産が充分ある方じゃないとリスクに耐えられない商品
- いわゆる太客だけのオーダーメイド商品
その基準が金融資産1億円以上に設定されていました。
証券会社の制度上の線引きがされている
というのはお金持ちの基準にする材料の一つとして使えますよね。
まとめると、
- 野村総合研究所のデータ
- 投資金額から逆算
- 提案できない商品がある
これらの3つの理由から、
今回は金融資産を1億円以上持つ人=お金持ち
と結論づけておきます。
3.まとめ

今回は元証券マン目線で本当のお金持ちの基準
を考えてみました。
お金持ちの基準は人それぞれですし、
今回のは1つの答えでしかありませんが、
本当のお金持ち=金融資産1億円以上
他にも記事を書いているのでぜひ読んでみてください。
投資に関して
⇒【元証券マン監修】投資初心者は何から始めるべき?投資の最初の3ステップ
⇒【元証券マン】オールカントリーとは何かをかみ砕いて解説!S&P500との違いは?
⇒FXが胡散臭いと感じるあなたへ-その理由と元証券マンの評価