お金持ちになりたい!
誰しも一度は持ったことのある願望だと思います。
しかし、
明確な基準がないのがお金持ちという言葉ですよね。
そこで、今回はあえて
元証券マンの視点で基準を作ってみました。
証券マンという職業は、
富裕層=お金持ちの接客をすることが特に多い職業なので、
一つの目安として参考になると思います。
お金持ちのイメージ
まずはお金持ちという言葉を考えてみます。
お金持ちといって思い浮かべるのはどんな人でしょうか?
例を挙げるなら、
こんな人や、
こんな人達が浮かびますよね。
サングラスをかけている人が多いような?
こういった漠然としたイメージを言語化します。
言語化するためのキーワードは以下の3つです。
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収
一般的に人がお金持ちか判断する場合は、
9割以上このどれかで判断することが多いと思います。
それぞれ見ていきましょう。
持っているもの
一番分かりやすいのは、
その人が持っているものが高額かどうかです。
- 高級車を何台も持っている
- ブランド品を身につけている
- 指輪やアクセサリーをたくさんつけている
こういった高額な物を所有していると、
高額な物をもっているということは、
お金持ちなんだろうな!
という風にお金持ち認定されます。
フェラーリを乗り回していたら
一発でお金持ちって分かりますよね!
住んでいる場所
住んでいる場所には2つの意味合いがあります。
- 住んでいる建物
- 住んでいる地域
住んでいる建物
住んでいる建物がタワマンだとか庭付きの一軒家だと
それだけでお金持ちだと分かります。
例えば、
麻布や六本木がある港区のタワマンは
最低ラインの1LDKで平均家賃が月28万円程度。
家賃は手取りの3割以内が理想であることを考慮すると、
月の手取りは90万円以上になります。
年収1,000万円の人の月の手取りが60万円程度なので
最低ラインの1LDKでその1.5倍以上の年収が必要と考えると、
やはりお金持ちが多いと言えそうです。
庭付きの一軒家は都会か田舎か、
その土地の値段等にもよりますが憧れですよね。
庭にプールやバスケットコートがある家はやはりお金持ちだなと感じます。
住んでいる地域
住んでいる「地域」も判断材料になります。
都会と田舎で比べると、都会の方が土地や家賃が高い場合が多いですし、
それぞれの都道府県の中でも、より家賃が高い場所というのは決まっています。
特に「高級住宅街」と呼ばれる地域に住んでいると
それだけでお金持ち判定されます。
私が一時期営業していた千葉では、
「チバリーヒルズ」という高級住宅街がありました。
その地域は高い堀で囲われていて、
ゲートには警備員が常駐しパトロールも行われています
映画の世界みたい!
このように、
住んでいる建物・地域でもお金持ちはある程度判断できます。
年収(職業)
最後は年収です。
直接年収を教えてもらうことは少ないですが、
職業から年収はだいたい予測できます。
なので、年収≒職業でお金持ちかどうか判断することも多いです。
例えば、
- 経営者
- 医者
- 外資系コンサル
- 商社
ここら辺の職業は、
全体の平均年収が400万円程度の中、
1,000万円、2,000万円以上が当たり前の世界です。
いわゆる勝ち組と呼ばれる部類に当たり、
ここら辺の職業を志す方は多く存在しますよね。
結論:何となく煮え切らない
ここまで一般的なお金持ちの判断材料である
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収(職業)
を見てきました。
確かにお金持ちのイメージは湧きます。
しかし、
どれも判断材料としては使えますが、
- 何を持っていたら
- どこに住んでいたら
- 年収どれくらい以上なら
と具体的に決めるのは難しそうですよね。
物欲がない人で、
フェラーリや一軒家は持っていないけどお金持ちの方
年収は400万円くらいだけれど、
暗号資産やFXで数億円持っている人
こういったお金持ちも存在します。
だから、
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収(職業)
で判断すると、
なんとなく煮え切らないという感情が残ってしまいます。
そこで、今回は金融資産で考えます!
お金持ちを金融資産で判断する
お金持ちを直接、金融資産で判断してしまいましょう。
金融資産とは預貯金に株や投資信託・外貨・暗号資産等を足したものです。
先に挙げた
- 持っているもの
- 住んでいる場所
- 年収(職業)
と違い、金融資産は他の人から見えない部分です。
俺貯金が3億あるんだ
と他の人に言って回る人は少ないですし、
それが本当かを判断することができません。
だから、
お金持ちが金融資産を何円もっているのかというのは
一般的にはわかりにくい部分だと思います。
しかし、証券マンだとわかります。
そもそも預かっているお金もそうですが、
金融資産がどれくらいあるかを基準にコンサルするので、
何百人もの金融資産を実際に知ってきました。
そんな私がずばり結論から言ってしまうと、
紛れもないお金持ちは
金融資産1億円
これが一つの基準になります。
感覚的にも1億円以上が妥当だと感じるのですが、
根拠を3つ挙げます。
①野村総合研究所のデータ
上のピラミッドは野村総合研究所が、
国税庁や総務省のデータをまとめたものをお借りしました。
この富裕層以上の純金融資産保有額が1億円以上
というのが1つ目の根拠です。
純金融資産というのは、
金融資産から借金等の負債を引いたものですが、
概ね金融資産と変わりません。
純粋な富裕層=お金持ちは
金融資産1億円以上だと見なされているということです。
②投資金額から逆算
私のいた証券会社では3,000万円以上
預けていただくことが1つの目標でした。
預けてもらうものは、
株式・投資信託・債券・保険等です。
証券会社の社員の目的
=証券会社の目的である富裕層に投資してもらう
=3000万円以上預けていただく
つまり、
証券会社として富裕層=お金持ちの1つのラインは
3,000万円以上預けてくれる方になります。
では3,000万円以上預けてくれる方
というのは金融資産をどれくらい持っているでしょうか?
上の図は日米欧の金融資産に対する割合の図で、
日銀が出しているものです。(2024年8月のデータ)
この日本の部分を見ると、
債務証券・投資信託・株式等・保険を足した割合は
1.3+5.4+14.2+8.2(3等分)=29.1≒約30%
つまり日本人は平均的に約30%程度を
株式・投資信託・債券・保険等に回しているということです。
ここから逆算して、
3,000万円が約30%
⇒金融資産は約1億円
という風にお金持ちの基準を出すことができます。
③提案できない商品がある
私のいた証券会社の制度上、
金融資産が1億円以上の方にしか提案できない商品がありました。
それは、
- 金融資産が充分ある方じゃないとリスクに耐えられない商品
- いわゆる太客だけのオーダーメイド商品
その基準が金融資産1億円以上に設定されていました。
証券会社の制度上の線引きがされている
というのはお金持ちの基準にする材料の一つとして使えますよね。
まとめると、
- 野村総合研究所のデータ
- 投資金額から逆算
- 提案できない商品がある
これらの3つの理由から、
今回は金融資産を1億円以上持つ人=お金持ち
と結論づけておきます。
まとめ
今回は元証券マン目線でお金持ちの基準
を考えてみました。
お金持ちの基準は人それぞれですし、
今回のは1つの答えでしかありませんが、
お金持ちになりたいなと思う人は
金融資産1億円を目指してください。
目線は高ければ高いほど良いですし、
投資を上手く活用すれば無理な金額ではないはずです。
私もまだまだなので、
金融資産1億円を目指してお互いに頑張りましょう!
他にも記事を書いているのでぜひ読んでみてください。