FOMC
米国の金利についての方向性を中心に金融政策を決めるもので、
日本人が投資をする上で一番大切な会議といっても過言ではないです。
しかし、
FOMCという言葉を理解しようとすると
- FRB
- FRB議長(今はパウエルさん)
- タカ派・ハト派
などの言葉も一緒に出てきて正直けっこう難しいですよね。
そこで、
FOMCについて周辺の用語も含めて大事な部分だけ分かりやすく解説しました。
FOMCとは?わかりやすく解説
FOMCについて順を追って解説します。
まずFOMCとは
Federal Open Market Committee(米国連邦公開市場委員会)
の略で、米国の金融に関する大きな方向性を決める会議です。
利上げ・利下げに関する話が基本はメインとなり、
この会議の前後で、
株式相場・債券相場など全世界の金融相場が大きく動くことが多いです。
だから超注目会議なんです!
これが年8回あります。
2024年は1,3,4,6,7,9,11,12月に開催です。
目安の覚え方は、1~12月を4等分してその両端の月です。
①2③|④5⑥|⑦8⑨|⑩11⑫|
ただ2024年の11月のように次の月の月初にずれることはあるので、
あくまでも大体のタイミングの目安としてください。
次にFRBとは
FRBはFOMCとどう関わってくるかというと、
FOMCという会議の「中心メンバー」です。
FRB(連邦準備制度理事会)は
7人の理事で構成されていて、
FOMCが開催されていないときも米国の金融政策等を決めています。
そのうちの一番偉い人が「理事長」のパウエルさんです。
ニュースで聞いたことある!
という人もいるかもしれませんが、
いわば米国の金融政策を決めるトップなので注目が集まるわけです!
パウエルさんを含む7人のFRBメンバーに、
全米を12地区に分けたそれぞれを代表する連邦準備銀行のうち
- ニューヨーク連邦準備銀行の総裁は確定
- あとの11地区のうち4名の総裁を選出
⇒つまり、合計5名
を加えた12人で米国の命運を決める「FOMC」を開いているわけです。
FRBに12の地区連銀を加え、
年8回のFOMCも含めた制度全体をFED/FRS(連邦準備制度)といいます。
タカ派・ハト派とは?
FOMCやFRBについて考えるとき、
必ずと言って良いほど聞くのがこの「タカ派・ハト派」です。
端的に言うと、
物価を安定させよう!
利上げして金融を引き締めするべき!
雇用を安定させよう。
利上げせず金融緩和するべき!
タカが攻撃的・積極的、ハトが平和的・消極的イメージとすると
何となく逆じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、
「利上げ」に関して積極的がタカ・消極的がハトという覚え方をすると良いです。
FOMCは利上げ・利下げに関する議論が最重要項目なので、
- どちらの派閥が優勢なのか?
- どういった発言をしているのか?
こういったことに注目が集まるわけです。
FOMCはなぜ日本人の投資でも重要なのか?
FOMCは「米国」の金利等を決める会議です。
それにも関わらず、
日本人の投資にも影響を与える理由が2つあります。
①米国株を持っている人が多い
新NISAが始まって
S&P500やオールカントリーという商品を持っている人が多いと思います。
これらの投資信託の投資先は「米国中心」です。
また金融商品として「米国株」はとても優秀なので、
保有している日本人はとても多いです。
だから、米国の金利事情はとても重要なわけですね。
投資初心者のうちは
「結果が〇〇だったらこうなって、違ったらこっちの結果。」
みたいなところまで分かる必要はありませんが、
この会議の前後で状況がガラッと動くかもしれない
と知っておくだけで慌てなくて済みます。
②結局、全世界に影響がある
もう一つは、
日本株を含む全世界株が米国株の影響を受ける
ということです。
米国は「ドル」が基軸通貨であることも含めて、
全世界の経済の中心に君臨しています。
だから、
米国の株の動きは他国にも大きく影響を与えます。
米国の相場が良くなれば他国も良くなり、
米国の相場が悪くなれば他国も悪くなります。
実際、私が証券会社の本社勤務していたときも、
レポートで「米国の株が上がったから日本も上がった」
と書くことはとても多かったです。
その動きを塗り替えるような出来事が
- 米国の市場が閉じて日本の市場が開くまでに起こる
- 日本固有の問題として起きる
みたいなことがない限りは米国と日本は同じ動きをします。
つまり、結局は
米国株を持っているかどうかに関わらず
米国の動きを左右するFOMCは大事なんです!
まとめ
今回はFOMCについての解説でした。
FRBやタカ派・ハト派も含めてぜひこの機会に覚えてくださいね!
他にも記事を書いているのでぜひ覗いてみてください。
投資に関してはこちら。
⇒【元証券マン】投資は何から始めるべき?投資初心者の最初の3ステップ!
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