FXとは?
フォーリンエクスチェンジの略で
外国のお金を利用してお金を稼ぐ手段です。
資産運用について調べたら必ずといっていいほど見かけますよね。

ただ、少し「胡散臭い」と感じませんか?
今回は、
- なぜFXは胡散臭いと感じるのか?
- 実際FXはどうなのか?
を解説します。
1.FXを「胡散臭い」と感じてしまう理由

「胡散臭い」の定義は、
1.なんとなく疑わしい。
2.なんとなく怪しい。
FXにこういうイメージを抱いている人は多いと思いますが、
その理由を考えると以下の3つがあります。
- 少ない元手で大きな取引ができる
- 悪い先入観が染みついている
- 大げさな広告や怪しい情報商材がたくさんある
それぞれ解説します。
1.1.少ない元手で大きな取引ができる
FXの大きな特徴の1つに、
少ない元手で大きな取引を行うことができる「レバレッジ取引」があります。
10万円の元手で最大250万円分の取引ができるという仕組みです。
この時点でFXを知らない人にとっては怪しさ満点ですよね。
お金があまりなくても大きな金額で取引できる
というのが現実味がなく、なんとなく怪しさを感じてしまう。
これが胡散臭さの理由の1つです。
2. 悪い先入観が染みついている
FXが一般的になり始めたころ、
悪質な業者がたくさん登場しました。

新しい商品やサービスは穴がある事が多く、
残念ながら詐欺がつきものです。
だまされた投資家も多く、
FX全体に対する信頼が吹き飛びました。
2024年2月にもFXを利用して「1,350億円」集金して逮捕された事件がありました。
FXを全く知らなかった人は、
ニュースでそういった報道を何回も見ると、
知らないうちに「FXは詐欺」というイメージが刷り込まれていきます。
実際に証券マンとして営業活動をしている時も、

投資とかFXは詐欺ちゃうん?
おたくはそんなもん進めてくんの?
と言われて断られたことが何度かあり、
かなりイメージが悪いんだなと思った記憶があります。
3.大げさな広告や怪しい情報商材がたくさんある

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今だけ20万円でノウハウを売るよ。
SNSや検索でこのような大げさな広告を見かけますよね。
中には、有名人の名前を勝手に使ったものもあり、
それはSNS型投資詐欺と言います。
⇒【SNS型投資詐欺】有名人がやってるから投資をやってみよう!は危険です。
また情報商材には良い物もありますが、
資産運用に関する商材に限って言えば、
- 絶対稼げる
- 簡単に稼げる
- すぐに稼げる
これら3つのワードは詐欺である可能性が高いです。
※後ろに「かもしれない」とついてたら別です。

なぜなら金融のプロから見て、
そんなものは存在しないからです。
資産運用に詳しくなればなるほど、
「絶対」「簡単」「すぐに」という言葉は使わなくなります。
こういった広告や商材がはびこっていることも、
FXが胡散臭いと感じる理由の1つになっています。
2.FXは実際どんなもので、本当に胡散臭いのか?

1章でFXに胡散臭いイメージがあることとその理由は分かりました。
ここではイメージではなく、
実際にFXがどんなもので、本当に胡散臭いものなのか?
を解説します。
2.1.FXとは何か?
FXについて重要なポイントを簡単にまとめます。
- 日本円を外国の通貨に交換して利益を狙う
- 儲けを得られるチャンスが多い
- 最大25倍までレバレッジをかけることができる
- 一定以上損をすると勝手に取引が終了する
①日本円を外国の通貨に交換して利益を狙う
FXの基本は為替相場の動きで利益を狙います。
例えばドルに交換したとすると、
ドル円の為替相場が、
1ドル=150円
⇊
1ドル=160円
と円安に進むことでもうけが出ます。
円安がいまいちわからないという方はこちらの記事をどうぞ。
⇒【初心者向け】円安・円高を簡単にわかりやすく解説
また円より金利の高い通貨を持てば金利を日割りで得られます。
これをスワップポイントと言います。
為替相場の変動による利益と金利がFXの基本的な収入になります。
②儲けを得られるチャンスが多い
資産運用に限らず何かを売買する際は、
基本的に買ったものを売るのが普通ですが、
FXでは先に売って、後から買い戻すという取引ができます。
米ドルの取引であれば、
持っていない米ドルをFX会社に借りて先に売り、後から買い戻して返す
という取引になります。

先に売るのは何の意味があるんですか?
これは米ドルの価値が下がっていきそうなときに有効な取引です。
借りて売る段階で1ドル=150円で、
その後ドルを返すタイミングで1ドル=140円であれば、
手に入る金額が150円で、支払う金額が140円なので、
その差の10円儲かるという仕組みです。
このように、FXは相場が上がるときだけではなく、
相場が下がる時も儲けを得るチャンスがあります。
また24時間取引ができるので時間的にもチャンスが多いです。
③最大25倍までレバレッジをかけることができる
自分の預けたお金の最大25倍まで取引ができます。(倍率は会社による)
前章でも書いたレバレッジ取引というものです。

「できる」というのがポイントで、
レバレッジはかけてもかけなくてもいいです。
FXは自分自身がリターンを求めるかによって、
レバレッジの倍率を変えることができます。
倍率を高くすればするほど、
利益が出る可能性がある反面、損するリスクも伴うわけです。
④一定以上損をすると勝手に取引が終了する
FXはレバレッジをかけることができるので、
損をするときは預けたお金以上に損をするイメージを持っている人もいるかもしれません。

私も何も知らない頃はそのイメージでした。
しかし、実際はそんなことはありません。
金融機関ごとに決まった水準を下回ると、
自動的に損切りされます。
これはメリットにもデメリットにもなります。
想定以上の損害を出さないという点ではメリットです。
しかし、
一時的な下落で取引が終了してしまい、
その後の反発を待てない可能性があるのはデメリットと言えますね。
2.2.FXは本当に胡散臭いのか?
結論は、
FXは胡散臭くないです。
投資として立派な手段の一つだと言えます。
胡散臭いイメージがついている理由は先ほど述べた3つ
- 少ない元手で大きな取引ができる
- 悪い先入観が染みついている
- 大げさな広告や怪しい情報商材がたくさんある
これらの印象が強すぎるからです。
FXはリスクを高めてリターンを増やす「こともできる」手段です。
むやみにリターンを追い求めて、
博打のように取引をしてしまうと大きな損を出す可能性があります。
最初のうちはレバレッジを低めに設定し、
慣れてきたらレバレッジを調整して大きなリターンを狙っていく。
そうやって投資すれば、
FXは資産運用の1つの武器として活躍してくれます。
もし胡散臭いイメージが払拭されて、
とりあえずFXを始めてみようという方は松井証券(▼公式サイト▼)がオススメです。
他の会社は1000通貨単位(ドルなら1000ドルからということ)が多い中、
1通貨単位で取引できる数少ない会社で、初心者にお勧めとなっています!
3.まとめ

今回はFXが胡散臭いという世間的なイメージに対して、
金融のプロから見ると、そんなことはないという内容でした。
ただし、
間違ったFX投資の仕方をしてしまうとリスクが高くなるのは事実なので、
徐々に大きなリターンを狙っていきましょう!
他にも記事を書いているのでお時間があれば読んでください。
投資に関してはこちら。
⇒【元証券マンが解説】証券会社はどこがおすすめ?対面証券とネット証券を徹底比較!!
⇒【元証券マン監修】持っている株や投資信託が下がって怖い時の対処法
⇒FXが胡散臭いと感じるあなたへ-その理由と元証券マンの評価