【知らないと恥ずかしいかも？】投資とギャンブルは同じなのか？違うのか？

昔からよく言われてきた話題です。

実際、証券営業している時も

• 投資はギャンブルだから怖くてできない。
• 投資で儲かった人は運が良いだけ。

こういう風に言われて提案を断られたことは何千とあります。

この話題に対して、
新入社員の時は単に投資はギャンブルじゃないです！と答えてましたが、

違う点は明確にあるのですが、
一概に投資とギャンブルは同じ・違うと言い切るのは間違いなのです。

なんでそう言えるのか。

投資とギャンブルのそれぞれの特徴を挙げつつ、共通点や違いを解説します。

1.投資とギャンブルは同じなのか？違うのか？

投資とギャンブルが同じなのか？違うのか？に答えを出すために、
それぞれの特徴を考えてみましょう。

1.1.投資の特徴

投資の元々の意味は、資産を増やす目的で何かに投じること。

今回の話ではその対象が「金融商品」になります。
資産運用とも同じ意味で使うことが多いですね。

そんな投資ですが、まず前提として2つに分けられます。

そうやって分けられることは多いですよね。

それでもいいんですが、
今回はもっとわかりやすく直接的な分け方をしようと思います。

というのも、
投機と投資は定義的には被っている部分もあるからです。

簡単に投機と投資について説明しておくと、
投機の定義は以下の通りです。

１ 利益・幸運を得ようとしてする行為。
２ 将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。

デジタル大辞典より引用

ある「財」を価格の低いときに購入し、価格が上昇したところで売却して、
その価格差から利益を得ようとする行為。

ブリタニカ国際大百科事典より引用

これらの定義を見ると、
意外と「投資」にも当てはまる内容になっています。

一般的には、

• 投機＝短期、運要素強め
• 投資＝中長期、より戦略的に勝つ

ですが、投資にも短期投資という言葉はあるので、
「投資の一部が投機」というイメージを持っていただくのが良いです。

今回はそれらを使わず、直接的に

• 運のみの投資
• 確率・統計・心理学等を利用した投資

という風に分けて考えていきます。

①運のみの投資

• よく分からないけど、何となく儲かりそうだから買ってみる！
• 有名人がオススメしていたからノリで購入した
• 明日は直感で日経平均が上がる気がするから「*日経ブル」に1日だけ投資。上がっても下がっても売る

こういう投資が運のみの投資です。
上がるか下がるか50％程度の運勝負になります。

*日経ブル：日経平均が上がるとその2～4倍程度上昇する商品

②確率・統計・心理学等を利用した投資

• 過去のデータから見てその株式等の上がる可能性
• 相場全体が今どう動いているか
• 為替との関係性
• 機関投資家がどう動きそうか
• 他の投資家の心理状態

などなど。

確率・統計データに加えて、
心理学の考え方も組み合わせて、

総合的に分析してお金を増やすものが2種類目の投資です。

残念ながらそういうわけではないです。

本来50％の勝率のものを
分析することで70～90％程度に引き上げる(数字はイメージ)

これが投資の本来の姿です。

• 急に有名企業が倒産した
• コロナが蔓延した
• アメリカと中国がもめた

など予測できないことで株価が下がることがあります。

確率・統計等で勝率を引き上げつつも、最終的に運が少しは絡んでくる
これが投資なのです。

まとめると、投資には2種類あり、

• 運のみの投資
• 確率・統計・心理学等を利用した投資

に分けられます。

1.2.ギャンブルの特徴

実はギャンブルも同じような2つに分けることができるんです。

• 運任せのギャンブル
• 確率・統計・心理学等を利用したギャンブル

①運任せのギャンブル

これが一般的なギャンブルのイメージだと思います。

２分の1以下の確率で当選する可能性のあるもの
⇒つまり運で勝敗が決まるもの。

• ルーレット
• バカラ
• 丁半博打
• 宝くじ

こういったものが挙げられます。

②確率・統計・心理学等を利用したギャンブル

ギャンブルにも確率・統計・心理学等を利用したものがあります。

代表的なのは「ポーカーのテキサスホールデム」
近年日本でも流行ってきていますね。

このポーカーは、

・自分の手札で勝てる確率
・相手の手札の可能性
・ポジション
・相手の特性(ブラフが多い、堅い等)
・チップの量

などなど。

こちらも確率・統計・心理学等を駆使し、
総合的に判断して「勝ち」を目指すものになっています。

しかし、最後の最後に
勝つ確率が高いのに相手がより良い役で負ける。。
という運要素もつきまといます。

1.3.結論

以上の内容から、
もう伝わっているとは思いますが、

と言えるのです。

どちらも運だけのものがあり、
そうじゃない方は確率・統計・心理学等に加えて運要素も絡む

次の章ではそんな投資とギャンブルの共通点を掘り下げていきます。

2.投資とギャンブルの共通点

 ここでは、

運だけで決まる部分を一旦外に置いておいて、
投資とギャンブルの共通点を考えてみたいと思います。

それぞれの特徴から浮かび上がる共通点は以下の3つです。

1. 勉強することで勝つための定石を覚える
2. 何度も回数を繰り返す必要がある(運が絡む)
3. 最初にお金がある程度必要

それぞれ説明すると、

2.1.勉強することで勝つための定石を覚える

投資もギャンブルも定石というものがあります。

ある状況において、

• こうなる可能性が高い
• ２パターンのうちのどちらかになる可能性が70％
• 確率を計算すると撤退した方が良い

などなど。

投資もギャンブルも
ある程度のルールや定石があって、その前提で動いています。

なので、そもそもルールや定石を知らない状態だと、
土俵に上がることすらできません。

YouTubeでも本でもセミナーでもいいので
最低限、そういったものを覚えることから始める必要があります。

2.2.何度も回数を繰り返す必要がある(運が絡む)

2つ目の共通点は何度も回数をこなす必要があるということです。

そもそも定石を覚えるために回数をこなす必要があるというのもありますが、

投資やギャンブルは運が絡むので、
何度も何度も繰り返し挑戦して確率を収束していく必要があります。

というのも、
どんなに定石があろうと確率が100％になることはないのが、
投資とギャンブルです。(ギャンブルは一部例外あり)

勝つ可能性が例えば70％のものがあるとして、
1回だけだとプロでも30％の方を引く可能性があります。

だから、
これを何回も繰り返すことで確率を収束させて、

本来の70％に近い勝率＝トータルで勝てる状況に持っていく必要があります。

2.3.最初にお金がある程度必要

投資もギャンブルも最初に軍資金がある程度必要です。

ここまでの内容でお伝えしたとおり、
定石を覚えて何回も繰り返す必要があるので、

そのお勉強代や教材代等にお金がかかります。
金額的には数十万円が最低ラインですね。

ここで大事なのは、
投資とギャンブルのどちらも決して、
１万円札を握りしめて運任せでやるべきものではないということです。

しっかりお金を用意して何度も繰り返して堅実にやっていく
これが肝心だと言えます。

3.投資とギャンブルの違い

ここまで投資とギャンブルについて、
その共通点を書いてきました。

実際、ちゃんと前提から考えてみると、
似たようなものであるということは理解いただけたと思います。

しかし、冒頭でも言ったように
投資とギャンブルには明確な違いがあります。

これこそが投資とギャンブルの大きな違いであり、
それと同時に誰でもできる投資方法になります。


共通点で言ったように一般的な投資とギャンブルは

1. 勉強することで勝つための定石を覚える
2. 何度も回数を繰り返す必要がある(運が絡む)
3. 最初にお金がある程度必要

という条件があり、
時間や熱意がないと、なかなかできるものではありません。

しかし、長期投資であれば、
最初にしっかり銘柄を決めてしまえば極論放置でも良いです。(たまにの確認は必要)。

これはギャンブルではあり得ませんよね。

さらに言うと、
毎月少しずつ購入する「つみたて」という手法を使えば、

月々数万円というお金でできる上に、リスクがかなり低くなります！

まとめると、
投資にはギャンブルとは違い、長期投資という手法があり

• 忙しい人・熱意がない人でもできる
• 放置でもいい
• つみたてを使えば、損する可能性もかなり減る

こういったメリットがあり、
投資初心者はここから始めることがオススメです。

まだ投資を始めていない方で興味がある方は、
以下の記事を参考に投資を始めてみてください。
⇒【元証券マン監修】投資初心者は何から始めるべき？投資の最初の３ステップ

4.まとめ

今回は、
投資はギャンブルと同じなのか？違うのか？という内容について書きました。

結論、

その明確な違いというのが「長期投資」にありましたね。

長期投資は誰でもできて勝率の高い投資方法なので、
投資初心者の方はぜひ実践してください！


他にも記事を書いているので、お時間あればぜひ覗いてみてください。