証券投資には「IPO」という特別な商品があります。
IPO=新規上場株のことで
かなり高い確率で儲かる商品になっています。
実際の買値⇒初値(上場してすぐ売ったときの値段)
の勝率を見ても過去5年で
2024年 約80%
2023年 約70%
2022年 約79%
2021年 約83%
2020年 約75%
※玄人.com(IPO結果をまとめたサイト)から引用
と脅威の勝率を叩きだしています!!
そんな商品があるなら買いたい!!
そう思う人も多いはずです。
しかし、
IPOはなかなか当たらないです。
当たらなければ買えないですよね!
今回はIPOが当たらない理由と改善策を解説します。
元証券マンの私が本音で話しちゃいます!
IPOが当たらない理由
IPOが当たらない理由は
・ネット証券
・対面証券
で違いますので、それぞれ解説します。
ネット証券
ネット証券でIPOが当たらない理由は簡単です。
当選確率が異常に低いから。
確率にすると2%以下
⇒50回に1回も当たらない程度の確率です。
その原因は2つあります。
・抽選に申し込む人がとても多い
・そもそもの数が少ない
抽選に申し込む人がとても多い
冒頭で言ったようにIPOは儲かる可能性が極端に高い株式です。
そしてそれを知っている人は多いです。
儲かるからとりあえず抽選申込しておこう!
といってとりあえず申し込む人がたくさんいます。
そもそもの数が少ない
IPOは「新規上場株」ですので、
基本的には他の上場企業と比べて規模が小さいです。
⇒必然、株式数もかなり少なくなります。
つまり、ネット証券では
数が少ないのに申込が殺到するので、
抽選倍率が跳ね上がりIPOが当たらないのです。
対面証券
会社によって抽選の部分もありますが、
基本的には証券会社側に裁量があります。
IPOは皆がほしがる特上の商品。
証券会社はどんな人に渡したいと思いますか?
少し証券マン時代の話をしようと思います。
私のお客様で一度もIPOを貰えない方がいました。
- 投資していただいているお金はほとんど0円
- 日頃は電話をかけても全く電話に出ない
- IPOが出たときだけ電話をかけてくる
権利ですし電話いただくことは悪いことではありません。
しかし、
IPOをお渡しできなかったら怒鳴って罵倒するのです。
申し訳ございませんが、
IPOとれませんでした。
ふざけるなよ。
なんで取れないんだよ!!
無能なら上司呼んで来いよ!!
申し訳ございません。。
これは極端な例の1つですが、
証券会社も慈善団体ではないので
会社の利益にならない方には渡しません。
それは怒鳴って脅されても変わりません。
具体的な基準は
それぞれの証券会社や支店などで違うので言えませんが、
相手の立場に立って考えることがとても重要です。
「いつも取引いただいている友好な関係のお客様」
「IPOのみ欲しがる疎遠なお客様」
どう考えても前者に渡したいですよね。
最近は「相手の立場に立つ」を勘違いして、
相続資金5000万円運用する予定があるんだよね。
その前にIPOほしいなー。
IPOくれたら預けてもいいな~
こういう新規のお客様がとても増えているらしいです。
残念ながらIPOは100%貰えません。。
すいませんが、魂胆がバレバレなんです。
IPOが当たらない場合の改善策
IPOが当たらない(貰えない)理由が分かったところで、
IPOが当たるためにはどうしたら良いのか?
を解説します。
ネット証券
①たくさんの証券会社に口座を作る
確率が低いのであれば、
単純に抽選に挑戦する回数を増やします。
IPOはたくさんの証券会社で取り合っていて、
証券会社によってあるもの・ないものあります。
さらに主幹事比率(どれだけ配分できるか)も変わります。
今回は証券会社Aが有利だが、
次はAは主幹事ではなく、BやCが有利
みたいなことが起きるのです。
だから、
なるべく多くの証券会社に口座を持つことで、
抽選に挑戦できる回数が増え、IPOが当たる可能性が増えます!
②優遇される側に立つ
ネット証券の中にもIPOに「優遇」が存在する場合があります。
例えば、
大和コネクト証券
優遇内容:優遇抽選券を貰える
条件:NISA口座開設・信用口座開設・投資信託保有等
岡三オンライン
優遇内容:抽選回数が増える
条件:取引手数料合計が増えれば増えるほど
こういった条件に合わせて
「優遇される側」になることでIPOに当たる可能性が高まります。
対面証券
①IPOだけ申込するのをやめる
IPOだけ申し込んでるうちは絶対に当たりません。
自分はお客様だと思っていても、
証券会社からは本当の意味での「お客様」と思われていないのです。
取引がないのでそれも当たり前ですよね!
まずはIPO関係なく、他の金融商品を買って投資を始める
そこからスタートです。
しっかり自分の資産を増やしつつ、
証券会社の利益にもなっていればIPOは少なからず貰えます。
②新規口座開設時に具体的な話で交渉する
先ほど例で出てきたように、
口だけの人はバレるしIPOは貰えません。
しかし、
- 〇〇にどのくらいの金額投資したい
- 他社のこの資金で投資する
- 実際にその資産レポートを見せてくれる
みたいな具体的な話までしていれば、
その見返りにIPOを求めても答えてくれる可能性が高いです。
もちろん貰えるのは入金後になりますが、
それが口約束であったとしても反故にすることはまずないです。
以上のように、対面証券はギブアンドテイクです。
相手の立場に立って考えればきっとIPOを貰えるはずです!
まとめ
今回は、
IPOが当たらない理由と改善策について書きました。
IPOは手に入れば高確率で儲かる商品なだけあって、
ある程度の工夫や努力は必要です。
ただ外れてもお金が減るわけではないので、
他の投資をしながらチャンスを狙うのが良いですよ!
他にも記事を書いているのでぜひ覗いてみてください。
投資に関してはこちら。
⇒【元証券マン】投資は何から始めるべき?投資初心者の最初の3ステップ!
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