【初心者向け】ETFって何??投資信託との違いを元証券マンが解説

投資

今回は「ETF」という商品についての記事です。

知らない方も結構いらっしゃると思いますが、
元証券マンからするとオススメの金融商品になってます。


そんなETFという金融商品は
投資信託と比べられることが多いです。

両方似て非なるもので、
どちらも知っておくことが投資する上で不可欠。


この記事ではETFとはなにかを
投資信託との違いにも触れつつ簡単に書きました。

ぜひ読んでください。


ETFとは?

ETFとは簡単に言うと
上場している投資信託」です。

ETFと投資信託どちらも似たような商品ですので、
違いを理解するために、

まず「投資信託」とは何かを理解している必要があります。

投資信託とは?

投資を信じて託す」の文字通り、

お金を預けると、預かった会社が代わりに増やそうと投資するもの
というのが投資信託という商品の本来の意味です。

その投資先は株式や債券、金など色々ありますが、
その多くが株式に投資したものになっています。


つまり簡単に言い直すと、
投資信託=「株式をいろいろ詰め込んだパッケージ商品」です。

株式=ハーゲンダッツバニラ味
とすると、
投資信託=ハーゲンダッツアソートBOX

ただし、

預ける側もどこに投資されるか分からないと
なかなかお金を預けられないですよね?

なので、
投資信託の運用会社は株式を詰め込む際にテーマを決め、

こういうテーマの株式で運用するのでお金を預けてください

という感じでお金を集めます。

テーマ」というのは

  • S&P500(有名な指数)に連動させる
  • 自動運転に関係する企業
  • アメリカの成長企業
  • 訪日外国人の恩恵を受ける日本企業

などなど。投資信託ごとに様々です。

このテーマがいいなと思ったら、
投資額を決めて証券会社や銀行等に払うことで購入することができます。

ETFと投資信託との違いは?

ETFと投資信託の違いは、はじめに言ったように
ETFが「上場」投資信託であるところです。

上場というのは、
株と同じように投資家同士が売買できる状態にあることを言います。

逆に投資信託は証券会社(運用会社)との取引になっています。


この違いが次のメリット/デメリットに関係してきます。

ETFの投資信託と比べた時のメリット/デメリット

ETFのメリット


1つは、投資信託より手数料が低い点です

対面証券、ネット証券で手数料は変わりますが
基本的にETFの方がトータルの手数料が安く設定されています


・対面証券の一例:私がいた大和証券で比較
投資信託⇒販売手数料3%+信託報酬や事務手数料2~3%程度:計5~6%
ETF⇒販売手数料1%(売買で2%)+信託報酬0.2%:計2.2%

・ネット証券の一例:楽天証券のS&P500で比較
投資信託⇒0.09372%
ETF⇒0.077%


対面証券ではその差が顕著で、
ネット証券では銘柄によりますが少しは差があります。

手数料が安ければそれだけでいいわけではないですが、

同じような商品が投資信託とETFのどちらにもある場合は
ETFを選んだ方がお金を増やすことができます

もう1つのメリットは、取引にかかるスピードです

投資信託が1日1度のみ決まる基準価額で取引することになる一方、
ETFはリアルタイムの価格で売買できます。

現金化も投資信託より1~3日程度早いです。



これらは先ほどETFと投資信託の違いで説明した

ETF:投資家同士での取引(証券会社は発注だけ)
投資信託:証券会社との取引

に原因があります。

投資信託は間に証券会社が挟まることで

取引全般に時間がかかってしまう上に、
追加の手数料がかかりコストが増えてしまうのです。

ETFのデメリット

ETFのデメリットは種類が少ないところです。

投資信託と比べてその種類は10分の1にも満たないほどです。

種類が少ないと必然選択肢も狭まるので、
自分が将来性を感じるようなテーマがピッタリ見つからないかもしれません。

その点、
投資信託の方がより具体的に好みのテーマを選ぶことができます

オススメのETF

いくつかおすすめのETFを紹介します。

①定番 S&P500

知ってる方も多い定番の商品です。

アメリカの有力企業を500社集めたもので、
定期的に厳しい見直しも行われる優良な商品です。

NISAの積立で使ってる方が多いとは思いますが、
追加で買う場合は投資信託ではなく、「ETF」がおすすめです。

②ネット企業を集めた NASDAQ100

ネット系の企業(ハイテク)を集めたETFです。

S&P500などの米国株を広く買うものに比べて
値動きが激しく、爆発力がある銘柄です。

金利の上昇に弱いですが、
将来性の高いETFになっています。

③高配当株を集めた SPYDやVYM

高配当株というのは毎年金利のようなものをたくさんくれる会社のことです。

値動きに加えて毎年〇%という形でお金がもらえます。
上の二つは3~5%程度です。

配当が高ければいいわけではないですが、
値上がりする可能性もあるのでかなりおすすめです。

まとめ

今回はETFについての記事でした。

ETFは投資信託と比べて、
種類は少ないけど手数料が安い

そんな商品なので、買えるものはETFで買っていきましょう。


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